全国公募による美術展「神奈川県美術展 2027 Trial to the NEXT」の開催が決定し、9月1日から作品募集が始まる。
1965年の創設以来、県内最大規模の公募美術展として続いてきた神奈川県美術展。これまで神奈川県民ホールギャラリーを会場として開催されてきたが、同ホールの休館を契機に、新たな展開へと舵を切る。将来的な新県民ホールでの開催を見据えながら、「Trial to the NEXT」をテーマに掲げ、変化する時代の多様な表現と向き合い、次世代の美術展の可能性を探る取り組みとして実施される。
会場は鎌倉芸術館ギャラリーへ移り、2027年2月20日から3月27日にかけて開催される。会期は3期に分かれ、第1期では全部門の受賞作品および中高生特別企画展、第2期では平面立体部門、第3期では工芸・書・写真部門を紹介する。入場はすべて無料となる。
公募部門は「平面立体」「工芸」「書」「写真」の4部門で構成され、応募資格に制限はなく、全国から広く作品を募集する。応募は公式ウェブサイトを通じて受け付けられ、受付期間は2026年9月1日から10月16日までとなっている。
本展の大きな特徴のひとつが充実した賞制度だ。平面立体部門では大賞に100万円、準大賞に50万円が贈られるほか、工芸・書・写真の各部門でも大賞50万円、準大賞20万円が設定されている。また、神奈川県立近代美術館賞(30万円)、はまぎん財団賞(20万円)、神山財団賞(20万円)など、多数の賞が設けられている。
審査員には、美術評論家の中尾拓哉、神奈川県立近代美術館館長の長門佐季、美術史家・美術評論家の水沢勉をはじめ、各分野で活躍する研究者や作家、キュレーターらが参加。写真部門では写真家のGOTO AKIや雑誌『写真』編集長の村上仁一らが審査を担う。
半世紀以上にわたり多くの作家に発表の機会を提供してきた神奈川県美術展。新たな会場とテーマのもとで開催される今回の「Trial to the NEXT」は、公募展の未来を模索する新たな試みとして注目を集めそうだ。
