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イラン情勢の混迷が続く中だが、リスクオフの米ドル買いは見られない。ユーロは「底割れ」を回避している
イラン情勢の混迷が続くなか、米ドル全体の頭の重さが再度確認されているかと思う。報道によると、米軍がなおイランを攻撃しているようだが、リスクオフの米ドル買いはあまり見られなかった。
もっとも、史上最高値を更新し続けている日米韓などの主要株式市場のパフォーマンスから考えて、リスクオフ云々はナンセンスだ。米国が早期に利上げでもしない限り、今のところ積極的な米ドル買いが見られないというのも納得できる。
なにしろ、米ドル全体と言えば、「構造上」の頭の重さが継続的に観察され、大きな変化が見られない。
米ドルの対極と言えばユーロなので、ユーロ/米ドルの週足を見ればわかるように、中東有事があってもユーロは「底割れ」を回避してきた。換言すれば、米ドルは買われなかった。
たしかに、2026年年初来、ユーロは大きく反落してきたが、3月安値からの切り返しから考えると、すでにメイントレンドへ復帰したとみる。メイントレンドといえば、昨年(2025年)年初から形成されてきた上昇トレンドのことなので、これから紆余曲折があっても、再度、高値更新を図れるかと思う。
イラン戦争があり、ユーロは3月にいったん2025年7月安値付近まで下落したものの、その後、大きく反騰してきたから、途中の調整波動が拡大されたとはいえ、「底割れ」を回避していた。ゆえに、高値圏での保ち合いが続いていても、基本は再度下限を試すのではなく、再度上限を試していくはずなので、米ドル全体の頭は重いわけだ。
ユーロ/米ドルが1.18ドルの節目を回復すれば、米ドル全体の一段安が想定される
昨日(5月28日)のユーロの切り返しも、サインを灯したと思う。下のチャートが示すように、昨日「スパイクロー」の陽線によって、3月安値を起点としたサポートラインの役割が再確認され、調整波動の終焉が暗示された。
ユーロ/米ドル 日足

(出所:ゴールデンウェイ・ジャパン)
4月17日(金)高値からの反落は、見事に大型ジグザグのパターンを形成しただけに、昨日(5月28日)、先週(5月18日~)安値の再更新を回避したのは、有効なサインと見なせる。
となると、イラン情勢の混迷が続いてもユーロは1.17ドルの節目回復を目指し、ゆくゆくは1.18ドルの節目乗せをしてから上昇を加速していくだろう。
5月高値は1.1796ドルだったことから考えて、1.18の節目回復があれば、米ドル全体の一段安が想定される。
要するに、ユーロの上昇はユーロ自体のファンダメンタルズより、米ドルの対極として買われる側面が大きい。
ゆえに、ユーロ/米ドルの1.18ドルの節目の回復があれば、米ドル全体の弱さを測るサインとして重視でき、そのほかの外貨にも適用できるはずだ。
英ポンド/米ドルは1.35ドルを回復、豪ドル/米ドルは0.72ドル台に定着すれば積極的なロングを試したい。円は介入待ちか
英ポンド/米ドルの場合、ユーロ/米ドルの1.18ドル回復が見られた上で、英ポンド/米ドルの1.35ドルの節目回復があれば、積極的なロングを試したい。
ユーロ/米ドル 日足

(出所:TradingView)
豪ドル/米ドルは、0.72ドル台に定着した場合は上値を追いたいと思う。
いずれにせよ、米ドルは売られる宿命にあるから、下値リスクを警戒しておきたい。
豪ドル/米ドル 日足

(出所:TradingView)
肝心の円は、介入待ちの状態なので、話すのは性急だが、1つだけ言っておきたい。介入が効かない云々の論調はナンセンスだ。
その理由についてまた次回。市況はいかに。
