2025年4月、ウクライナ陸軍の地上ロボットシステムのオペレーターやその他の専門家向けの訓練で、障害物を乗り越える陸上ドローン「TerMIT」(写真:Ukrinform/共同通信イメージズ)

 空を飛ぶFPVドローンが前線地帯を覆うようになった結果、「移動」が何よりも危険になっている。そのため、ウクライナ軍が急速に活用を進めているのが「陸上ドローン」(UGV=Unmanned Ground Vehicle:無人地上車両)だ。私は2026年1月に陸上ドローンの先進部隊を取材した。

陸上ドローンの現状と特徴

 陸上ドローンの存在自体は2024年から聞いていたし、映像も見たことがあった。ただ、周囲の兵士に聞いても実際に使った、ないし任務の現場で見たという話は聞いたことはなく、「兵士の代わりに物資を運ぶ」くらいのイメージしかなかった。

 部隊への取材前に案内してくれる友人に陸上ドローンについて少し教えてもらう。

 陸上ドローンはこれまでは主に負傷兵の救助に使用されていた。兵士には危険すぎて行くのが難しい地域にも陸上ドローンなら行けるからだ。

 しかし、最近では機関銃などを設置して攻撃にも使われている。驚いたことに陸上ドローンを使って戦車を破壊することもできるという。

ウクライナ陸軍の戦闘用地上ロボットシステム「Liut」(写真:Ukrinform/共同通信イメージズ)

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「自分たちは陸上ドローンのカスタマイズを先駆けて積極的に行っている。ここで、カスタマイズされ、実戦投入して効果が確認できたものが他の部隊で使用される」

陸上ドローンの工房でカスタマイズするウクライナ軍の兵士(筆者撮影)

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 部隊の基地に着き、簡単な説明をお願いすると、隊員は胸を張ってそう答える。なるほど、陸上ドローンの運用実験を行う、いわば精鋭部隊なわけだ。

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