2026.05.22

4月25日、日本へは8年ぶり、高松港には初めてタラ号が寄港した。タラ号は、フランスのタラ オセアン財団が運営する科学調査スクーナー船で、アニエスベーの創業者が支援し、世界中を巡り気候変動や海洋プラスチック、サンゴ礁の調査などを行っている。2本マスト、全長36m、120tの大型帆船で、船員のほか科学者、アーティスト、ジャーナリストなど最大16名で航海する。

今回の日本への寄港では、タラ オセアン ジャパンが2025年に発表した日本全国の沿岸海域におけるマイクロプラスチック調査成果の発信を目的とするほか、現在国内で進行中の「Tara JAMBIOブルーカーボンプロジェクト」への理解と関心を広く呼びかけた。翌日には、産官民で「『粟島発海洋プラごみゼロ共同宣言』を行った三豊市の粟島で、歓迎式典と宣言書の授与式が行われ、28日から30日まで広島県へ寄港した。

タラ号の寄港セレモニーで池田豊人県知事は「瀬戸内海は香川県民の財産。次世代へつなぐため、科学技術の力と、海への関心を多くの人にもってもらう事が大切と考える。寄港により瀬戸内海への関心が高まることを願っている」と話し、「ようこそ高松港へ」とクルーらを出迎えた。

高松港での寄港は、タラオセアニアジャパンの理事を務める日比野克彦氏(東京芸術大学学長)が、香川県へと強く働きかけ実現した。日比野氏は「香川県と東京芸大との関係は40年以上続く。包括連携協定もあり、香川大学ともプロジェクトを行っている。タラ号のもう一つの魅力は教育。寄港をきっかけにタラ号と出会う地元の学生たちにとって、科学、芸術への興味関心のきっかけになればと思う。自分自身もタラ号との出会いで多くの出会い、着想を得ている。多くの出会いに期待したい」と述べた。

サンポート高松のデックスガレリアでは同日、日比野学長と上田夏生香川大学学長、教員ら、タラ号の科学者らによるクロストークや、アーティストらとのギャラリーツアーなども開催された。

かがわ経済ニュース|経レポオンライン

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