訪ねたのは、岐阜県大垣市の「艶金(つやきん)」。衣服の染色や生地加工などを行う、創業137年の会社です。

【写真を見る】“ナフサショック”で色が足りない 染色加工業界も悲鳴 「100頼んで50くらい…」 需要の高い色が入手困難に 岐阜・大垣市

(艶金 墨勇志社長)
Q.中東情勢の影響は出始めている?
「思いきり出ています。染料が一部入手できないだとか、ありとあらゆる染料や薬品の値上がりが進んでいる」

■「100頼んで50くらい…」需要の高い色が入手困難に

中東情勢の影響は、様々な場面に。衣服や生地を染めるのに使う「染料」は、100種類以上。これらもナフサが原料です。

(墨社長)
Q.どれくらい値上がりしている?
「だいたい10〜20%くらい(値上げ)。次回発注分から値上げしますと」

特に需要の高い色は、手に入りにくくなっていると言います。

(墨社長)
「ポリエステル用の紺の染料。これが入荷状況がよくない」
Q.どれくらい頼んでどれくらいしか来ない?
「100頼んで50くらいしか来ない」

色の出をよくするための薬品もナフサ由来。染料とともに、仕入れ値が4月に比べて15%ほど値上がりしたと言います。

■染物に使うエネルギー「バイオマス燃料」 中東情勢の影響ほぼなし

さらに、生地の撥水加工などをする機械。ガス代も、去年の12月に比べて3割ほど上がりました。

(墨社長)
「ここが染色以外のノウハウ、付加価値をつけるところ」
Q.心臓部と言っても過言ではない?
「そうです」

一方で、こんな企業努力も。約40年前から取り入れているバイオマス燃料。染物に使うエネルギーは、ほとんどこちらを使っています。

(墨社長)
「バイオマスボイラーといって、木材を燃やすボイラーで熱源をまかなっている。そこまで(中東情勢の)影響はない」

■「洋服も色んな色から選ぶ楽しみがある」

染料が手に入りにくくなっているとはいえ、今はまだほとんどの生地を生産できています。しかし、中東情勢の影響が長引くことへの不安は拭えません。

(墨社長)
Q.カルビーのポテトチップスが白黒包装になりますが
「洋服も色んな色から選ぶ楽しみがある。染料が無いからといって、白の服しかないのは大変」

(墨社長)
「製造業で悪戦苦闘している生の声を聞いてほしい」

CBCテレビ

Share.