米疾病対策センター(CDC)は18日、エボラ出血熱が流行するコンゴ民主共和国で米国人1人が検査で陽性反応を示したと発表した。ただ、米国における差し迫ったリスクは低いとしている。

CDCは感染者の氏名を公表していないが、キリスト教宣教団体サージは、所属する医療宣教師のピーター・スタフォード医師がコンゴのニャンクンデ病院で患者の治療中に感染したと明らかにした。

CDCのエボラ対応責任者サティシュ・ピライ博士は記者会見で、「この人物は週末に症状を発症し、17日夜に陽性と判定された」と説明。CDCが米国務省と連携し、治療のため当該米国人をドイツに移送する作業を進めていると述べた。感染の恐れがある他の6人もドイツへ搬送するという。

エボラ出血熱の流行を巡っては、ウイルスの発見の遅れと急速な感染拡大を受け、専門家が警戒を強めている。

CDCはまた、まん延リスクを軽減するため、一部の旅行者の入国を30日間停止すると発表した。

CDCは、過去21日間にコンゴ民主共和国、ウガンダ、南スーダンを出発、またはこれらの国に滞在していた旅行者の入国を、出身国に関わらず一時停止する命令を出した。

この命令は30日間有効で、米国市民、米国国民、合法的な永住者、米軍関係者、海外駐在の政府職員、その配偶者および子どもには適用されない。

CDCは「エボラウイルスのブンディブギョ株感染症が米国に持ち込まれるリスクは高まっている。ウイルスの潜伏期間が最長21日間にも及び、通常の症状に基づくスクリーニング措置では検出されにくいためだ」と述べた。

エボラ出血熱の流行地域から到着する旅行者のスクリーニングと監視を行うとともに、全国的に接触者の追跡と検査および病院の準備態勢を強化することも明らかにした。また、航空会社や空港職員などと連携し、ウイルスに感染した可能性のある旅行者を特定し、対応していくという。

[ロイター]

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