約20年にわたった長期的な強気相場を経て、2030年には株式市場の流れが反転する可能性があるという。NYSE約20年にわたった長期的な強気相場を経て、2030年には株式市場の流れが反転する可能性がある。サンクチュアリ・ウェルスのメアリー・アン・バーテルスは、20年にわたって横ばいのリターンに陥る可能性があるとみている。強気相場の「老化」を示す兆候を見て取る向きもあり、「失われた10年」への懸念が高まっている。
2030年代のはじめには、株式市場が激しい下落局面を迎えるかもしれない。
580億ドル(約9兆円)の資産を運用するサンクチュアリ・ウェルス(Sanctuary Wealth)のチーフ・インベストメント・ストラテジスト、メアリー・アン・バーテルス(Mary Ann Bartels)は、S&P500が2030年から長期的な弱気相場に入り、株式リターンがほぼゼロとなる20年間が始まると予想している。だが、そうなる前に「驚異的な」上昇が見込まれ、2030年までにS&P500が1万〜1万3000ポイントの水準に達する可能性があるという。これは現在の水準から最大75%の上昇を意味する。

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「そのサイクルはバブルで終わる」と、バーテルスは言う。
「その後、15〜20年にわたる長期弱気相場に入る。その期間の株価は横ばいで推移することになるだろう」
その根拠として、株式市場には10年周期で動くという考え方に基づく「10年周期のパターン」が存在すると、バーテルズは指摘する。
この周期は通常、米国経済の先行きに対する「熱狂」と全般的な楽観論から始まり、それが10年にわたる強気相場を支えるという。周期の終盤には株価が急騰し、その後に弱気相場が訪れる。
投資家は1990年代に、このダイナミクスを実際に経験した。インターネットが市場と経済に巨大なブームをもたらしたが、その熱狂は2000年代初頭のドットコム・バブル崩壊で終わった。その後の10年間は株式リターンがほぼ横ばいとなり、ストラテジストたちが米国株の「失われた10年」と呼ぶ時期となった。
バーテルスによると、株式市場は2008年の金融危機直後に強気相場に入ったが、その上昇局面が終わりに近づいているという。
近年の市場の急激な上昇を受け、ウォール街では株式の「失われた10年」をめぐる議論が活発化している。S&P500は2020年3月の安値2191.86ポイントから、2026年5月11日に記録した7400ポイント超の史上最高値まで238%上昇した。
ヤヌス・ヘンダーソン・インベスターズ(Janus Henderson Investors)でグローバル・マクロ投資・戦略部門の責任者を務めるリチャード・バーンスタイン(Richard Bernstein)は、Business Insiderに対し、主にインフレへの懸念から、市場が「失われた10年」に陥る可能性を懸念していると語った。インフレが長期にわたって投資リターンを押し下げる恐れがあるためだ。
バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)は2025年末のクライアント向けレポートで、今後10年の間にS&P500が0.1%下落するとの見通しを示した。
一方、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)は今後10年間のリターンで米国市場が最下位になると予測している。

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