長崎市を代表する観光スポット・稲佐山の山頂アクセスが、5月18日から大幅に制限されている。運行トラブルによる「長崎スロープカー」の運休が続く中、同日から山頂駐車場のゲート工事が始まったことで、自家用車やタクシーでの山頂乗り入れが完全に遮断された形だ。
【写真を見る】長崎の夜景観光スポット 稲佐山山頂への「車乗り入れ」が一時不可に スロープカー運休に続きゲート工事も重なる
■相次ぐアクセス制限、現在は「2つのルート」のみ
長崎市内を一望できる「稲佐山展望台」には18日も、多くの観光客の姿があった。
(ドイツから)「素晴らしい景色、みんなにここに来ることをオススメしたい」
通常、稲佐山山頂へ向かうルートは大きく分けて3つある。
麓の淵神社駅から山頂までを直結する「長崎ロープウェイ」
山の中腹駐車場から山頂を結ぶ「長崎スロープカー」
そして有料の「山頂展望台駐車場」まで車やタクシーで直接登るルートだ。
しかし現在、スロープカーは3月に発生した急停止事故の影響で先月から運休を継続している。
これに追い打ちをかけるように、18日から展望台駐車場の入口ゲートが機械の老朽化のため更新工事がスタートした。
この工事により、これまで利用可能だった山頂への車道がゲート部分で封鎖され、展望台駐車場への立ち入りが一切できなくなっている。
■徒歩15分の遊歩道が代替に
この影響により、現在、乗り物で山頂へ到達できる手段は「長崎ロープウェイ」のみとなった。
車で訪れた観光客は、山の中腹にある無料駐車場に車を止め、そこから整備された遊歩道を約15分かけて徒歩で登る必要がある。
実際に徒歩で山頂を目指した市内からの観光客は、「距離は少しあるが、急な坂ではないので大した負担ではない」と話す。
一方、足元が不自由な海外からの観光客にとっては、ロープウェイが唯一の頼みの綱となっている状況だ。
■インバウンド効果で客足は維持
また、ロープウェイは4月から運賃が大幅に値上げされたばかりだが、アメリカのニューヨークタイムズが「2026年に行くべき場所」に「長崎」を選出して以降海外からの観光客が増加傾向で影響はそれほどないという。
(静岡の浜松から)「高いなとは思ったんですけど。見晴らしよくて端島が見えたのがよかった」
(ドイツから)「少し足元が不自由で。乗り物は綺麗でロープウェイでの移動は素敵な旅の思い出になる」
■工事は6月5日まで
市によると、山頂駐車場のゲート工事は来月5日まで続く予定で、それまでは車での山頂アクセス制限が継続される。
観光客には、時間に余裕を持ったスケジュール調整や、公共交通機関の積極的な利用が求められている。
長崎放送
