【画像】「軽戦車 M24 チャーフィー」は、第二次大戦後半に投入された戦車だ

 「軽戦車 M24 チャーフィー」は、第二次大戦後半に投入された戦車だ。スチュアートと呼ばれたM3軽戦車と、その改良型であるM5軽戦車の後継機にあたる。機動力と攻撃力のバランスを取った様々な任務に対応できる車両である。特に M24 チャーフィーは75mm砲という強力な主砲を搭載し、その機動力を活かす優秀な戦車として完成した。

 この戦車がドイツ戦線の最終局面であるベルリンでも活躍するのだ。第二次大戦アメリカ軽戦車の最終進化形であり、戦後でも各国に配備され活躍する。今回の設計では日本に残っているM24 チャーフィーの取材で細かいところをチェックし、そして資料からヨーロッパ戦線のものを表現した、とのこと。

 最大の魅力はやはり高い機動性を持ちながら、高威力の75mm砲を積んでいるところ。75mm砲はB-25爆撃機に搭載されており、コンパクトに砲をまとめる技術を軽戦車に反映させたとのこと。コンパクトなシルエット、そしてサスペンションに注目だという。さらに「サイドスカート」も注目。ヨーロッパ戦線ではサイドスカートがあるもの、ないものが投入されており、商品では両方が表現できる。本来は装甲板をつけるだけだが模型では強度が足りないため、接着できるガイドを設け、作りやすいアレンジを加えている。

 乗員フィギュアは2体付属し、表情のある情景演出ができる。ハッチが開放された設計となっているため乗員のいない状態を表現した際に内部が見える設計になっている。このため本商品では砲塔内部のメカ表現も力を入れており、主砲の装填部や、無線機など装備も確認できるという。

 タミヤの最新戦車プラモデルとしての工夫も随所に込められている。部品の点数は極力減らしており、履帯はリアルさとパーツ構成の少なさを両立させている。ピン部分が転輪としっかり位置が合うように設計されており、リアルな外観を持ちながら作りやすさにも注力している。塗装もしやすく、組み立てもしやすい設計だ。

 昨今のタミヤ戦車プラモデルで注力されているのが「鋳造表現」。複雑な曲面形状を一体成形で製造でき、優れた避弾経始を実現しつつ、生産効率も高められる鋳造装甲は非常に有効で曲面などに使用されているが、表面にざらつきが出る。このざらつきを成型で表現できるのはタミヤの技術の高さを感じさせる部分だ。「1/35 アメリカ軽戦車 M24 チャーフィー(ヨーロッパ戦線)」でも随所にこの鋳造表現を見ることができる。

 開発者のこだわりが「ペリスコープ」。装甲に覆われた車体から外を見ることができるペリスコープは閉じた状態の方が表現が容易だが、あえて別パーツで開いた表現にしている。もちろんパーツを加工すれば閉じた状態にもできるが、こちらも高い部品精度を持っているからこそ、開いた形状を表現できるというわけだ。他にもワイヤーをプラ素材で造形することで模型としてのリアリティを高めるなど、こだわりが込められている。

 今回の展示で楽しいところが、展示の右上のランナー。ここにヨーロッパ戦線でのM24 チャーフィーの特徴が集約されているという。……つまりここを刷新すれば戦後配備型を表現できる、というわけだ。実車に対する知識があればこのパーツ設計にニヤリとできるはず。会場で是非チェックして欲しい。

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HOBBY Watch,勝田哲也

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