天皇杯岩手県予選決勝。
いわてグルージャ盛岡はFCガンジュ岩手を2―0で下し、本戦出場を決めた。
スコアだけを見れば順当勝ち。しかし、90分の中には今のチームが抱える課題と、積み上がりつつある“変化”の両方が凝縮されていた。

前半はFCガンジュ岩手が主導権
試合は立ち上がりから、想定とは少し違う景色で進んだ。
ともに4-4-2でスタートした中、主導権を握ったのはFCガンジュ岩手だった。単純に蹴り込むだけではなく、トップへの縦パスからレイオフ、中盤で前向きの状態でボールを受け、そこからサイドへ展開する流れを再現性高く表現。フィニッシュまでは持ち込めないものの、“何を狙っているか”は明確だった。
対するいわてグルージャ盛岡は、攻撃時の立ち位置が噛み合わない。特に2トップの距離感と連動性に乏しく、効果的にボールを引き出せない。中盤も相手の間に立てず、循環が停滞。サイドまで運んでも、中に入る人数やタイミングが整わず、クロスが“入れるだけ”になっていた。
それでもセットプレーからチャンスを生み出す。23分には柳下大樹がFKから決定機を迎えるも決め切れず。33分にはCKのデザインプレーから新玉瑛琉が惜しいダイレクトシュートを放ったが、前半を通じて「崩した」という場面は多くなかった。
むしろ、38分の右クロスの場面など、意図をもってチャンスを作っていたのはFCガンジュ岩手だった。
JFLカップで積み上げてきたはずの“形”が見えない。
そんな前半だった。
後半、交代策で一変したゲーム
だが、後半開始から流れは劇的に変わる。
いわてグルージャ盛岡は大亀海世、西口黎央、柳世根を下げ、小松寛太、藤島樹騎也、安木颯汰を投入。この交代が試合を決定づけた。
まず改善されたのは
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