©TGR WRT / McKlein
2026年のWRCは、ターマック連戦を経て5月7日〜10日に開催される第6戦ラリーポルトガルで、今季2度目のグラベルイベントを迎える。
1973年に選手権が創立された年にも開催されたポルトガルラウンドは、今季初めてのヨーロッパでのグラベルラリー。今季はこの後、グラベルイベントがさらに7戦控えている。今季ここまでで最多の70台(ラリー1が11台、ラリー2が45台、ラリー3が13台、ラリー4が1台)を集めたイベントは、4日間にわたりポルトガル中北部の23SSに挑んでいく。
ドライバーズ選手権では、首位に立つトヨタのエルフィン・エバンスと、チームメイトで2番手の勝田貴元との差はわずか2ポイント。エバンスは木曜日、金曜日は走行順トップで砂利掻き役を担う。トヨタ勢はさらに現王者のセバスチャン・オジエ、オリバー・ソルベルグ、TGR WRT2からエントリーするサミ・パヤリ、5台のトヨタGRヤリス・ラリー1を走らせる。
ヒョンデはアドリアン・フルモー、ティエリー・ヌービルに加え、前戦カナリア諸島から引き続きダニ・ソルドがヒョンデi20Nラリー1をドライブする。Mスポーツ・フォードは、ジョン・アームストロング、ジョッシュ・マカリアン、ふたりのアイルランド人に加え、マルティンス・セスクスが今季2度目のWRC参戦に臨む。
WRC2部門にはシトロエン、フォード、ヒョンデ、ランチア、シュコダ、トヨタの全ブランドが並ぶ34台がエントリー。選手権首位タイに立つヨアン・ロッセルを筆頭に、ルーペ・コルホネン、ガス・グリーンスミス、テーム・スニネン、アンドレアス・ミケルセンと強豪が名前を連ねる。ポルトガルはジュニアWRCの3戦目も併催。7台のフォード・フィエスタ・ラリー3がエントリーする。
路面
ラリーポルトガルのステージは、大西洋沿岸から内陸部へと入っていくため、天候が不安定で、道路が泥だらけになるほどの豪雨に見舞われることもある。ドライのままなら、路面状況が2種類に分かれる。ソフトでサンディな道が、特に2ループ目は岩だらけで轍の深い道に変化する。一方で、固く締まった道では摩耗が激しく、タイヤの減りが大きな課題となる。
タイヤ
WRCの単独タイヤサプライヤー、ハンコックタイヤは、グラベルタイヤDynapro R213W WRC3、サファリから投入した新しいソフトコンパウンドのグラベルタイヤ、Dynapro R213W WRC7を供給する
使用タイヤ(供給数)/最大使用可能本数
RC1:Dynapro R213W WRC3(ハード、28本)、Dynapro R213W WRC7(ソフト、16本)/28本
RC2、RC3:Dynapro R213W WRC3(ハード、26本)、Dynapro R213W WRC7(ソフト、16本)/26本
■ルート/鍵となるステージ
木曜日には、昨年は金曜日に走行したAgueda – SeverとSever
– Albergariaが移動。さらにSS3はスーパーSSのFigueira da Foz。高速セクションからスタートして、フィニッシュ場所が移動したがそれ以外は昨年からの変更はない。金曜日のSS4/10 Mortágua is identicalは昨年と一緒だが、それ以外の多くはステージ名に馴染みはあってもレイアウトが改訂されている。SS5/7 Arganilは、2015年にポルトガルが北部に戻って以来初めて、逆方向に走行。さらに終盤にセクションが追加され、4.62km延長された。SS6/9 Lousaは、2025年と同じ区間はなく、北東部に移動して1995年以来使用されていなかったCandosaのステージの部分を使う。SS8 Goisも、2001年以来使用されていなかったセクションを採り入れて再編成された。
土曜日は昨年と同じ部分が多く、SS11/15 Felgueiras、SS12/16 Cabeceiras de Basto、SS14/18 Paredesは昨年とまったく同じ。しかし、SS13/16 Amaranteはスタート位置が新しくなり、距離も4.14km延長された。Lousada superspecial (SS19) も昨年と同じレイアウトだが、このサーキットは昨年のWRCポルトガル直後に世界ラリークロス選手権で使用されたため、路面修復が行われている。
日曜日のステージで変更を受けているのは、SS20/22 Vieira do Minhoだけで、3.91km距離が延長され、2022年とまったく同じレイアウトになったが土曜日から移動して最終日の走行となった。FelgueirasとParedesは逆方向に設定。今年もパワーステージは、Fafeが指定されている。
鍵となるステージは、SS5/7 ARGANIL(18.62kmkm)
歴史に彩られたこのステージは、昨年のフルモーや22年のオジエなどドライバーを翻弄することで知られている。今年はレイアウトが変更されるため、クルーはレッキでまったく新しいペースノートを作ること余儀なくされるため、このステージの難しさはさらに増すことになる。
ステージは、ガードレールが立ち並ぶ上りから始まり、その後、よりナローでラフな道へと入っていく。地形の変化に伴い道は下っていき、ヘアピンカーブや低速コーナーが続く。その後、再び上りとなり、道はますます荒れていき、正確な走りと忍耐力が試される。
■近年のウイナー
2025年 Sebastien Ogier / Vincent Landais Toyota GR Yaris Rally1
2024年 Sebastien Ogier / Vincent Landais Toyota GR Yaris Rally1 Hybrid
2023年 Kalle Rovanperä / Jonne Halttunen Toyota GR Yaris Rally1 Hybrid
2022年 Kalle Rovanperä / Jonne Halttunen Toyota GR Yaris Rally1 Hybrid
2021年 Elfyn Evans / Scott Martin Toyota Yaris WRC
エントリーリスト
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