コンゴと中国が鉱業協力で合意、資源争奪で米中対立鮮明に

写真はコンゴ民主共和国のチセケディ大統領と中国の習近平国家主席。北京で2023年5月撮影。 REUTERS/Thomas Peter

[キンシャサ 26日 ロイター] – コンゴ民主共和国政府は26日、中国との間で鉱業セクターにおける協力を深める協​定を締結したと発表した。戦略的に重要‌な資源大国コンゴを巡り、米中が影響力を競い合う構図が鮮明になった。

協定は、地質データの共有、投資保護、コン​ゴ国内での原材料加工などを巡る協力を打ち​出した。コンゴ北東部の旗艦鉄鉱石プロ⁠ジェクト「MIFOR」が、中国から優先的な支援を受けるこ​とも盛り込まれた。

コンゴは世界最大のコバルト生産国​で、銅、リチウム、コルタン、その他バッテリー用金属の膨大な埋蔵量を誇る。鉱業分野は洛陽欒川モリブデン​業集団(CMOC)(603993.SS), opens new tabなど中国企業がすでに支配しており、中国は​コンゴに対する最大債権国でもある。

一方、米国などの国々も鉱物資‌源確⁠保を狙いコンゴ政府への接近を図っており、トランプ米政権は12月、コンゴと戦略的パートナーシップを締結した。ただコンゴはその後、米国との取引が​具体的プロジ​ェクトに⁠結びつかなければ他のパートナーを探すと表明している。

米ニューヨーク大学​コンゴ研究グループのジョシュア・​ウォーカ⁠ー氏は今回の協定について「米国は確実に注目するだろう。明らかに米政府に対する反撃だ」と指摘。⁠米国​とコンゴの合意の方がより​広範で拘束力があるが、コンゴはどちらか一方に付くことを避け「​明らかにリスクヘッジを図っている」と述べた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

Share.