当初数多くの話題タイトルがリリース予定となっていた2026年3月。期待のタイトルが“渋滞”しているといった状況が一部ゲーマーコミュニティで問題視されてきた一方で、各タイトルが延期されたことである程度“解消”されたことが話題になっている。
2026年3月には、さまざまなタイトルのリリースが計画されており、競合ひしめく“勝負の月”となっていた。たとえば3月初頭には、3月3日リリース予定の『ぽこ あ ポケモン』や3月6日リリースの『Marathon』、『Slay the Spire 2』がある。そのほか3月13日には『モンスターハンターストーリーズ3 ~運命の双竜~』が登場予定。
またPS5向けにはすでに発売されているものの、『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』PC版が3月19日に発売される。さらに3月下旬では、『紅の砂漠』が3月20日に発売予定。『ライフ イズ ストレンジ リユニオン』も3月27日にリリース予定など、3月発売予定の注目作は枚挙に暇がない。
『ライフ イズ ストレンジ リユニオン』
ただでさえ注目作が多いものの、これまでには3月発売予定から延期されたタイトルも存在。たとえばPlaySideは、『Cuphead』から影響を受けたレトロアニメFPS『MOUSE:やとわれの探偵』について本日、配信日を3月19日から4月16日に延期したと発表した(関連記事)。
そのほかコーエーテクモゲームスは1月に、『真・三國無双2 with 猛将伝 Remastered』について、3月19日の発売を予定していたところから年内の発売予定に延期すると告知(関連記事)。また昨年12月にはソニー・インタラクティブエンタテインメントがパブリッシングをおこなうSFアクションシューター『SAROS』について、3月20日から4月30日へリリースが延期された(関連記事)。IO Interactiveが手がける『007 First Light』も、昨年12月に発売日を2か月延期し、3月27日から5月27日とすることを発表していた(関連記事)。
『007 First Light』
こうして、3月には期待の新作のリリースが集中していた一方で、数々のタイトルのリリース延期も告知されてきた。いずれも延期理由はさまざまながら、主にクオリティアップを理由に掲げているタイトルは多く見られる。注目タイトルが多く並ぶ“激戦区”たる3月に無理にリリースするよりは、延期をしてしっかりと磨き上げた方がよいとする判断もあったのかもしれない。
なお昨年9月には、『Hades II』や『Hollow Knight: Silksong』などの注目作が相次いでリリースされたことを受け、BloombergのジャーナリストJason Schreier氏が問題提起(関連記事)。ただでさえ新作タイトルが増えているゲーム業界で、注目作が同じ発売時期に集中することで互いに“食い合い”かねず、業界にとって悪影響を与えうるとの懸念を示していた。またユーザー側の視点からも、「良いゲーム」が多く登場すること自体は喜ばしいことながら、短期間にリリースが集中すると遊びきれない悩みもあるだろう。
年末商戦に向けた戦略や、年度末前の予算の使い切りなど、特定の時期にリリースが集中する背景には企業ごとの思惑がある程度似通ってしまう背景もあるのかもしれない。とはいえ今回は偶然か、あるいは先述したような集中を回避する狙いもあってか、3月リリース予定のタイトルの延期が相次ぐことになった点が注目されているようだ。上述したようにそれでも多数の期待作が並んでいるものの、発売時期がある程度ばらけたことに関して「リリース時期が固まりすぎるよりはずっといい」としてゲーマーコミュニティにて話題となっているかたち。
ちなみに今年については11月19日に『グランド・セフト・オートVI』が発売予定。延期を経てきた同作には業界全体が注目を寄せており、発売日被りを避けるため振り回されているといった業界人の嘆きも聞かれていた。ほかのタイトルの発売時期を左右しうる大作であり、予定どおり発売されるかどうかも含めて、今年のゲームの販売スケジュールに与える影響は引き続き注視される。
