第105回全国高校ラグビー2回戦   京都成章46―10倉敷 ( 2025年12月30日    花園 )

<京都成章・倉敷>前半、ユニホームを引っ張られながらも突破を図る京都成章・中川(撮影・北條 貴史)
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 京都成章の攻撃の起点には常に背番号9がいる。シード校の実力を示した快勝劇で、SH中川が躍動した。

 前半21分、敵陣10メートル付近の中央ラックから生きたボールを出し、チーム2本目のトライを演出。同30分には、WTB斉藤へのラストパスが会心のトライに直結した。

 「自分としては試合を楽しめた。ただ、もっと堅く、ミスなしで試合を進めたかった。40点のデキです」

 白星発進でも、評価は厳しい。それも、当然だ。高校日本代表候補の笹岡主将が9月に左ヒザ半月板を手術。花園の舞台に立てず、本大会では中川が主将の代役を務める。「笹岡の分までっていう思いは、自分が一番強い」。日本一を目指すチームの先頭に立つ者として、ひとつの白星で喜んでいられない。

 熱きスピリットは、京都成章フィフティーンでも群を抜く。1年前の府大会決勝。京都工学院に敗れ、全国を逃したメンバーに声を掛け緊急ミーティングを招集したのが中川だった。「負けて、あんなに悔しい思いをしたことはなかったので」。主将の気概は確かに受け継いでいる。

 食らいついたら離さない同校伝統のピラニアタックルの精度には不満が残った様子。「きょうはピラニアタックルがまだまだ出ていない。次はハングリーに食らいついていく」。初の頂点へ――。笹岡の思いを背負った戦いは続く。 (堀田 和昭)

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