女性活躍推進で東京都有識者会議 条例制定へ方向性まとめる 全事業主が対象 罰則は設けず

女性活躍推進の条例制定などに向け議論を取りまとめた検討会議=都庁で

 女性の活躍を推進する条例制定などに向け、東京都が設けた有識者の検討会議(座長・白波瀬(しらはせ)佐和子東京大特任教授)が都庁で開かれた。昨秋以降議論してきた会議の最終回で、条例にも反映する「基本的な考え方」など方向性をまとめた。

 条例の制定時期は未定だが、出席した松本明子副知事は取りまとめを受け「制定に向けた取り組みを速やかに進めていく」と述べた。

 基本的な考え方は、事業主と社会全体とで分けた。事業主に対しては「自社の持続的な成長のため『女性の力』を引き出すことを求める」とし、経営者が経営上の課題として認識することの必要性などを挙げた。社会全体では、性的役割分担意識の解消に取り組むことで企業の取り組みを促進するとした。

 条例は都内すべての事業主を対象とし、罰則は設けないとしている。今後の条例や指針づくりに向けて、委員からは「経済、雇用分野での女性活躍を東京から加速することを責務と捉えすみやかな実行を促すようなガイドラインにしてほしい」との指摘が出た。

 一方、条例の内容によっては小規模な事業者が苦境に陥るとの懸念も指摘され、「できるところからやっていくべきだ」「モデル事例を共有していくことが大事」といった意見が上がった。(小林由比)

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