
性の多様性について話し合う参加者=さいたま市浦和区の埼玉会館で
性の多様性について話し合う「アライ(支援者)シンポジウム」が29日、さいたま市浦和区の埼玉会館であった。企業や行政、教育、医療福祉などの関係者約50人が参加し、LGBTQ+(プラス)の性的少数者が暮らしやすい社会のつくり方を探った。
県が主催。有識者4人がパネル討論した後、聴講者を交え、4グループに分かれて議論を深めた。
元福井県越前市職員の緒方祐さんは、埼玉県内の全63市町村で性的少数者のパートナーシップ制度が導入されているとし、「当事者が安心して暮らせる地域として全国をリードして」と激励。
筑波大助教の河野禎之さんは「マジョリティー(多数派)とされる方の中にも生きづらさはある。個人個人を見ていくまなざしが重要」と指摘した。
白岡市の社会福祉法人「白岡白寿会」の山崎文博さんは「高齢者にも当事者の方はたくさんいる」。ケアマネジャーの研修に性の多様性の観点が取り入れられ始めたとして「いい流れができている」と話した。
女性として生まれ、性別適合手術を経て戸籍上も男性となった株式会社アカルクの堀川歩さんは近年、米国で多様性推進を問題視する傾向が強まっていることを憂い、「日本もどうするか問われる時代。こうした場で、皆さんと考えていくことが重要」と話した。(杉浦正至)
