
週刊地震情報 2025.8.17 静岡県中部の地震で震度3 このエリアでは6年ぶりの規模
2025/08/17 10:08 ウェザーニュース
この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べると少し増加しました。北日本から東日本の太平洋側で地震が目立ち、九州やトカラ列島の地震も多くなっています。震度3以上の地震は8回発生しました。(8月11日〜17日10時の集計)
国内:過去にはM6クラスも発生
14日(木)23時17分頃、静岡県中部を震源とするマグニチュード3.9、深さ23kmと推定される地震が発生しました。この地震で静岡県静岡市・駿河区で最大震度3、静岡県と山梨県の一部で震度2を観測しています。
静岡県中部を震源とする震度3以上の地震は2019年2月以来、6年ぶりです。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。
静岡県中部では陸域を震源とする浅い地震がしばしば起きていて、過去にはマグニチュード6クラスも発生しました。1965年にはマグニチュード6.1の地震で最大震度4、1935年には今回の震源の西北西でマグニチュード6.4の地震が発生し、最大震度6(当時の震度階級)を観測しています。
静岡県では南海トラフや相模トラフの活動に伴う地震の被害が大きいものの、1965年の地震でも静岡市を中心に被害が出ていて、今回のような陸域の浅い地震にも注意が必要です。
国内:関東では最大震度4の地震
14日(木)4時13分頃、茨城県沖を震源とするマグニチュード5.2、深さ47kmと推定される地震が発生しました。この地震で茨城県笠間市で最大震度4、関東の広い範囲と福島県で震度3の揺れを観測しています。
茨城県沖の震度4以上の地震は今年6月以来です。6月の地震に比べて今回の地震は規模が大きかったものの、震源が陸地から離れていたため最大震度は4に留まりました。地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力を持つ逆断層型と解析されています。
国内:日向灘でM5.8の地震
17日(日)6時13分頃、日向灘を震源とするマグニチュード5.8、深さはごく浅いと推定される地震が発生しました。この地震で宮崎県宮崎市、串間市、国富町、美郷町で最大震度4,九州の広い範囲で震度3の揺れを観測しています。
日向灘を震源とする震度4以上の地震は今年1月15日のマグニチュード5.4以来です。地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。
日向灘ではフィリピン海プレートが陸のプレートに沈み込むことにより、規模の大きな地震が短い間隔で発生しています。今年1月13日にはマグニチュード6.6(最大震度5弱)、昨年8月8日にはマグニチュード7.1(震度6弱)の地震が起きました。
マグニチュード7クラスの地震は20年に一度の割合で発生している領域ですので、日頃からの対策が欠かせません。
国内:トカラ列島で地震が一時的に増加
15日(金)3時25分頃、トカラ列島近海を震源とするマグニチュード4.1、深さ12kmと推定される地震が発生しました。この地震で鹿児島県十島村・悪石島で最大震度3を観測しています。
15日(金)はトカラ列島近海の地震活動が一時的に活発になり、13時25分頃にも最大震度3の地震が発生。有感地震は9回に達しました。ただ、16日(土)には地震回数が減少しています。
世界:トルコでM6.1の地震
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しています。最も大きな地震は、南太平洋・ソロモン諸島近海とインドネシアでそれぞれ発生したマグニチュード6.3です。
今回はトルコの地震に注目します。日本時間の11日(月)未明にトルコ西部を震源とするマグニチュード6.1、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。
地震のメカニズムは北東ー南西方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。
陸域の浅い地震だったため震央周辺では改正メルカリ震度階級でIXの強い揺れに見舞われました。厳密な比較はできないものの、日本の震度階級では震度6弱に相当するような揺れです。揺れが強かった地域では多くの建物が倒壊するなどの被害が報じられています。
トルコは地震国として知られ、東アナトリア断層や北アナトリア断層では何度も大地震が発生しました。今回の震源はこれらの主要断層からは離れていて、南北に引っ張られる動きにより発生したものとみられます。
出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
