トランプ米大統領は8日、ウクライナでの戦争を巡り、ロシアのプーチン大統領への不満をあらためて表明し、ウクライナ政府に防衛用の兵器を追加供与することを確認した。発言を受け、国防総省は一時的な供与停止措置を撤回した。
トランプ氏は閣議で記者団に対し、「彼(プーチン氏)はあまりにも多くの人を殺している。だからわれわれはウクライナに防衛用の兵器を送る。私がそれを承認した」と述べた。閣議でも「プーチンには満足していない」と語っていた。
ウクライナでの停戦に向けた取り組みに応じないことに関し、トランプ氏がプーチン氏への不満を表明するのは過去24時間で2回目。ウクライナのゼレンスキー大統領は停戦の構想を支持している。トランプ氏は就任前に主張していた、24時間以内に戦争を終わらせるという主張から距離を置くようになっている。

トランプ大統領がロシアのプーチン大統領を批判
Source: Bloomberg
7日には、イスラエルのネタニヤフ首相との夕食会で冒頭に、プーチン氏が戦闘を止めなかったことに「失望している」と述べていた。ここ数週間、ロシアはキーウなどウクライナの都市に対し過去最大規模の無人機やミサイルでの攻撃を加えており、プーチン氏に対するトランプ氏のいら立ちは強まっている。
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こうした発言から、かつてプーチン氏を公然と称賛していたトランプ氏が、徐々に忍耐を失いつつあることがうかがえる。これはゼレンスキー大統領にとって朗報だ。ウクライナ侵攻の責任はプーチン氏にあるにもかかわらず、トランプ氏の非難の矛先は当初、ゼレンスキー氏に向けられていた。ネタニヤフ氏との夕食会でトランプ氏は、ウクライナへの追加兵器供与を計画していると表明した。
一方、国防総省は難しい立場に追い込まれた。先週、同省は備蓄状況の見直しを理由に防空ミサイルや砲弾などの一時供与停止を命じた。だがトランプ氏の発言を受け、方針はすぐに転換された。国防総省のパーネル報道官は7日夜、「われわれが持続的な和平実現に取り組む間、ウクライナが確実に自衛できるよう追加の防衛用兵器を送る」と指摘した。
ロシアのほか、同国産の石油・石油製品、天然ガス、ウランを購入する国に厳しい制裁を課す法案が上院に提出され、トランプ氏は閣議でこの法案についても、「非常に強い」関心を持っていると述べた。同氏は「選択的な法案」と表現している。
この制裁法案には、共和党のギングリッチ元下院議長らトランプ氏の強い支持者も賛同している。
原題:Trump Slams Putin Again as He Backs More Weapons for Ukraine(抜粋)
