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2025年7月2日 16:32

【速報】3Dプリンター技術で『実物大の心臓』 15歳未満「先天性心疾患」の患者に初めて保険適用

軟質実物大3D心臓モデル

 国立循環器病センターなどは1日、15歳未満の患者の先天性心疾患の手術の準備段階において、3Dプリンターの技術を使って再現された「実物大の心臓モデル」が、医療機器として初めて保険の適用されたと発表しました。

 先天性心疾患は生まれつき心臓の形に異常がある病気で、100人に1人が発症するとされています。患者の心臓の構造が複雑で、個人差が大きいことから手術の難易度が高いものとなっていました。

 国立循環器病研究センターとクロスメディカル(京都市)が共同で研究・開発した「軟質実物大3D心臓モデル」は、3Dプリンター技術を活用し、心臓のCT画像を用いて作った実物大の心臓の模型。手術前に心臓の内部構造を詳細に確認できるほか、モデルを使って事前に切開したり針や糸で縫合したりすることができ、手術の精度向上・リスクの低減につながるということです。

 この心臓モデルは2020年から治験が行われ、2023年に医療機器として承認されていましたが、15歳未満の患者に対する心臓修復手術の過程での機器の使用が、今年6月から初めて保険適用されたということです。

 未成年患者の先天性心疾患の医療費は、国や自治体の助成制度により自己負担額は少額(所得によっては無料)で、保険適用により負担額が変わるわけではありませんが、国立循環器病センターの白石公客員研究員は、「日本だけでなく海外の患者に向けても使用できるように進めたい」と今後の展望を語りました。

最終更新日:2025年7月2日 18:16

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