
6月6日(金)に米国で2025年5月の雇用統計が発表される。米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策運営に影響を与える重要指標で、市場関係者の関心は高い。この記事では、QUICK Money Worldの関連記事を中心に雇用統計のスケジュールや市場の予想などを解説する。
米雇用統計とは?
米国の雇用情勢を調べた経済指標のこと。失業率、非農業部門雇用者数をはじめ、建設業雇用者数、製造業雇用者数、小売業雇用者数などの業種別雇用者数、週平均労働時間、平均時給などが米国労働省から発表される。失業率と、非農業部門雇用者数の増減は特に注目される指標の一つ。通常、翌月の第一金曜日に発表されている。
雇用統計の主な内容には、「非農業部門雇用者数」があります。製造業やサービス業など農業以外の産業で、前月からどれくらい雇用者が増えたかを示しています。増加していれば、雇用が順調に増え、経済が拡大していると判断されます。このほか、雇用統計には働きたいが実際には職がない人の割合を示した「失業率」や雇用者の賃金がどれくらい伸びているかを示す「平均時給の伸び率」などがあります。
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雇用統計はなぜ重要?
雇用統計は米国全体の雇用情勢を総合的に把握できる指標で、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を決める際の重要な判断材料となっている。
労働市場の流動性が高い米国では、景気動向によって就業者数が大きく変動する。米連邦準備理事会(FRB)がその使命に物価の安定とともに「雇用の最大化」を掲げていることもあり、金融政策を占ううえでも重要性は高い。
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雇用統計は、いつ発表される?
5月の米雇用統計は、今週末の6月6日(金)の日本時間21時30分に発表される。
市場の予想は?
5月の米雇用統計は、4月から伸び悩むとみられている。
ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想では、6日発表の5月の雇用統計で非農業部門の雇用者数が12万5000人増と、4月(17万7000人増)を下回るとみられる。一方、失業率は前月と同じ4.2%が見込まれる。
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市場予想は非農業部門の雇用者数が前月比12万5000人増、失業率は4月と同じ4.2%。ただ、一部のエコノミストは下振れを見込み、ゴールドマン・サックスは雇用増が11万人、エバコアISIは失業率が4.3%に切り上がると予想している。
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今後の見通しは?
5月の雇用統計の結果が市場予想を下回れば、米景気の減速が意識されて円買い・ドル売りを促しそうだ。
5月29日発表の週間の新規失業保険申請件数は市場予想を上回り、約3年半ぶりの高水準となった。それだけに、5月の雇用統計が弱い結果となることへの警戒が出ている。雇用者数の伸びが市場予想を下回れば、米景気の減速が意識されて円買い・ドル売りを促しそうだ。
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投機筋による対ドルの円の買い持ち高が過去最高水準に膨らんでいるため、円の上値余地は限定的との見方は根強い。それでも、市場予想以上に雇用の伸びが減速すれば、ドル買い材料が見当たらないこともあり、円は5月27日につけた高値(1ドル=142円11銭)を試す展開となりそうだ。
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あとは6月6日発表の5月の米雇用統計の結果次第だ。さえない内容となれば、円は5月の高値の1ドル=142円台前半まで上値を試してもおかしくない。
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前回はどうだった?
前回4月の雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比17万7000人増と市場予想(12万~14万人増)を上回った。
前回4月の雇用統計(5月2日発表)では、非農業部門の就業者は前の月から17万7000人増と市場予想(12万~14万人増)を上回った。2月と3月の伸びはそれぞれ下方修正されたが、4月の失業率は3月から横ばいの4.2%と予想通りで、全体では底堅さがうかがえる結果となった。
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