ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.30 10:03
韓国の家計の実質的な消費支出が、コロナ禍以降、最大幅で減少した。所得下位20%世帯の所得だけ減り、高所得世帯の所得は平均よりもさらに増えて分配指標は悪化した。
韓国統計庁が29日に発表した家計動向調査の結果を見ると、今年1-3月期の世帯当りの月平均所得は535万1000ウォン(約56万円)で昨年同期比4.5%増加した。物価変動の影響を考慮した実質所得は2.3%増加した。消費支出は295万ウォンで前年同期比1.4%増加したが、実質消費支出は0.7%減少したことが分かった。物価が上昇した影響を引くと、実際の消費は減ったという意味だ。
1-3月期の実質消費支出減少幅はコロナ禍時期だった2020年10-12月期(-2.8%)以降、最大となる。その後、実質消費支出は増加に転じて2023年4-6月期に減少を記録(-0.5%)し、7四半期ぶりにまた減少した。内需沈滞で消費不振が深刻化したためだ。
さらに詳しく調べてみると、所得下位20%である第I五分位世帯では住居・水道・光熱の支出が前年比7%増え、食料品非酒類飲料も1.7%、飲食・宿泊も8%増加して生活と密接な支出が伸びた。上位20%である第V五分位世帯では食料・宿泊支出が1.1%減少し、交通・輸送支出も7.6%減となった。韓国統計庁家計収支動向課のイ・ジウン家長は「第I五分位世帯は必須支出を継続し、第V五分位は自動車購入など耐久消費材・準耐久消費財支出を手控えた」と説明した。
世帯全体の所得は増えたが、区間別に見ると第I五分位世帯の所得だけが減少した。所得下位20%の第I五分位の所得は114万ウォンで前年同期比1.5%減少した。第IV・第V五分位の所得はそれぞれ5.8%・5.6%増えて平均以上に増加した。
特に低所得自営業者はさらに苦しくなっている。第I五分位の事業所得は前年同期比7.7%、第II五分位の事業所得は11.3%急減した。第IV・第V五分位の事業所得は増加した。
賃金など勤労所得も第I五分位だけで減少した。今年初め大企業を中心に成果給を支給する場合が増え、高所得世帯を中心に勤労所得が増加したというのが統計庁の説明だ。
第V五分位勤労所得が4.1%増加するとき、第I五分位勤労所得はむしろ0.1%減少し、全般的な賃金上昇の効果さえ享受することができなかった。結局、分配指標はさらに悪化した。貧富の格差を示す均等化処分可能所得(所得-非消費支出)第V五分位倍率は6.32倍で、前年同期(5.98倍)に比べて増加した。上位20%世帯の処分可能所得が下位20%の6倍を越えるという意味だ。
