メキシコのシェインバウム大統領は、トランプ次期米大統領がメキシコからの輸入品に関税を課す方針を示したことについて、メキシコ側も関税で対応する可能性を示唆。経済的に深刻な影響をもたらすことになると警告した。トランプ氏は25日、カナダとメキシコからの移民や違法薬物の流入を理由に両国からの全ての輸入品に25%の関税を課す方針を表明した。

  シェインバウム氏は26日、移民や違法薬物の流入を抑制するためには、協力がより良い方法だろうと述べた。同氏は、トランプ氏による関税賦課の方針を受けて同氏への送付を予定している書簡を読み上げた。

  シェインバウム氏はメキシコ市での定例記者会見で、「関税が課されれば関税で対応することになり、それは企業をリスクにさらすまで続く」と指摘。「メキシコから米国に輸出している主要企業はゼネラル・モーターズ(GM)、ステランティス、フォード・モーターだ。そうした企業を危険にさらすような関税をなぜ導入するのか」と述べた。

President Claudia Sheinbaum Holds First Press Briefing Following US Elections

メキシコのシェインバウム大統領

Source: Bloomberg

  メキシコの自動車業界は、電子機器やプラスチックなどとともに、次期米政権との貿易摩擦に特にさらされている。メキシコは米国にとって最大の貿易相手国だ。メキシコ政府は、両国間の貿易総額が年間8000億ドル(約123兆円)に上ると推計している。

  シェインバウム氏はトランプ氏への書簡について、移民問題と、合成オピオイドの一種であるフェンタニルの問題について、両国で話し合うことを呼び掛けていると説明。メキシコと米国のチームが近く協議できることを期待していると付け加えた。

原題:Mexico Hints at Retaliation After Trump Threatens Steep Tariffs(抜粋)

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