ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.03.31 09:22

「ほぼすべての国で出生率がとても低いです。これが変わらなければ文明は消えるでしょう」。

米第2次トランプ政権で政府効率化省(DOGE)を率いているテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が29日に放映されたフォックスニュースとのインタビューで、「眠れなくなる最大の問題は何か」という進行者の質問に出した答だ。マスク氏は「私が心配するものは多くあり一部は人々に難解に見えるだろう」としながらこのように話した。

マスク氏が政府効率化省高位幹部らとともに参加したフォックスニュースとのインタビューは27日に約38分の第1部が公開されたのに続き2日後の29日に第2部が公開された。

◇「韓国、3世代後には現人口の3~4%水準」

マスク氏は29日に公開されたインタビューで、「米国は昨年過去最低の出生率を記録した」としながら韓国の事例を指摘し出生率低下に対する懸念を示した。彼は「韓国の場合、出生率が代替出生率の3分の1水準。これは韓国の人口が3世代後には現在の3~4%水準に減るという意味」と話した。続けて「なにも現在の状況を変えることはできない。人類は死滅していきつつある。人類はそのような変化に対応するように進化しなかった」とした。

代替出生率とは、ある社会の人口が長期的に維持されるために必要な最小限の出生率を意味する。すなわち父母の世代の死亡後も子ども世代が人口を維持できるようにするために必要な出生率で、韓国のような先進国の代替出生率は2.1人程度と推定される。

韓国の合計特殊出生率は2021年が0.81人、2022年が0.78人、2023年が0.72人と下がり続け、昨年は0.75人と9年ぶりに反騰したが、「人口の崖」の危機から抜け出すにはまだ先が長いという分析が多い。

◇マスク氏、韓国の人口の崖の危機何度も指摘

マスク氏が韓国の出生率下落に深刻な懸念を示したのは今回が初めてではない。昨年9月に自身のソーシャルメディアのXにウォール・ストリート・ジャーナルの記事を引用しながら「韓国が香港とともに世界で最も速いスピードで人口の崖を体験している」と投稿し、昨年10月にはサウジアラビアのリヤドで開かれた未来投資イニシアチブ(FII)のオンライン対談で「人類が直面した最大の脅威は短期的には人工知能(AI)だが、長期的には世界人口の崩壊。現在の出生率を基準とすれば韓国の人口は現在の3分の1以下に減るだろう」と予想した。

また、昨年11月と今年1月にもXに韓国の出生率グラフ、年齢帯別人口分布グラフをそれぞれシェアしながら韓国が置かれた人口の崖の危機の深刻性を強調した。マスク氏は先月に脳神経科学スタートアップのニューラリンク役員のシボン・ジリス氏との間に4人目の子どもをもうけるなど合わせて14人の子どもを持つ父親だ。

◇「米国は西欧の文明支える柱」

マスク氏はこの日のインタビューで、「一般的には米国の力に対して心配している」ともした。彼は「神殿に例えるならば、米国は西欧文明を支える中心の柱で、その柱が崩れればすべてが終わる。だからわれわれがその柱を強化して、米国が強く、長期的に強くなれるようにするか、そうでなれば屋根が崩れるかのどちらか」と話した。

宇宙探査企業スペースXと衛星インターネットサービス企業スターリンクなどさまざまな会社を経営する彼が政府業務に直接関与して起きた利害相反議論と関連しては「私がやるすべてのことは徹底した調査を受ける。私が取れるどんな行動も調査されないことはない」と釈明した。

マスク氏はこの問題で自身に対する反感が高まり起きているテスラ不買運動とテロなど一部の攻撃的な行為に対しては「私が政府にいるので(私が経営する)企業が厳しさを味わっている」と話した。その上で「テスラの株価が半分になるとティム・ウォルズ(民主党所属ミネソタ州知事)という間抜けが飛び回ってとても喜んだ。本当に悪いことだ」と批判した。

テスラ株価は昨年12月18日に過去最高値となる488.54ドルを記録してから下落傾向が続いており、28日には263.55ドルを記録した。最高値と比べ46%の下落となる。最近トランプ大統領がホワイトハウスでテスラの試乗・購入イベントをメディアの前で行いラトニック商務長官が「テスラの株式を買え」と話したのもテスラ支援次元と受け止められた。

マスク氏は27日に公開されたフォックスニュースとインタビュー第1部では「5月末までに1兆ドル(約150兆円)の連邦政府費用削減を完了する計画」と述べた。

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