第37期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の第2局の開催決定を受け、福井県あわら市の森之嗣市長は14日、市役所で記者会見を開いた。市は3月の北陸新幹線県内延伸と市制20周年を記念し、対局や関連イベントなどの企画・運営を担うため、森市長は「あわら温泉を有する市を全国に発信し、意義のある記念事業として展開したい」と力を込めた。(門前光、荒田憲助)竜王戦あわら対局への意気込みを語る森市長(福井県あわら市で)竜王戦あわら対局への意気込みを語る森市長(福井県あわら市で) あわら対局は10月19、20両日、あわら温泉の旅館「美松」で行われ、前日の18日には「グランディア芳泉」で前夜祭、20日には「清風荘」でプロ棋士らによる大盤解説会も関連イベントとして開かれる。

 記者会見で森市長は事業の概要を説明し、「藤井聡太竜王に来てもらえるので、全国からあわら市に注目が集まる絶好の機会になる。将棋ファンだけでなく、多くの市民や県民にも喜んでもらえるようにしたい」と述べた。 市は今月31日に森市長や甲斐和浩教育長、宮越和彦・県将棋連盟理事長ら約10人で実行委員会を組織し、対局時に提供される食事やスイーツの候補を決めるコンテスト、プロ棋士らによる将棋教室の開催のほか、オリジナルグッズの開発などを検討する。問い合わせは市観光振興課(0776・73・8006)。市民やファン初開催を歓迎対局が行われる旅館「美松」(福井県あわら市で)対局が行われる旅館「美松」(福井県あわら市で) 県内初開催となる竜王戦を市民や将棋ファンらも歓迎している。 同市の40歳代の主婦は「竜王戦は遠い存在と思っていたから、市内での開催にびっくりした。藤井竜王を見られるかな」と喜び、県立坂井高囲碁将棋部部長(18)は「藤井竜王のこれまでにない指し手が見られることを期待したい。竜王戦を機に将棋を始める仲間が増えてくれたらうれしい」と期待した。 一方、前夜祭の会場となるグランディア芳泉の山口高澄・常務取締役(36)は「大きなタイトル戦があわら温泉で開かれることになり、うれしい。歓迎の機運を高め、棋士や将棋ファンらに『また来たい』と思ってもらえるように準備を進めたい」と気を引き締めた。

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