高知県内でカワウソの痕跡を調べている高知市の会社員山本大輝さん(27)が、2017年に国内で野生の個体が38年ぶりに確認された長崎県・対馬でも調査に取り組んでいる。海岸や川沿いを歩いて足跡やふんを探したり、川面に目を凝らしたりと根気のいる作業だが、「この目で姿を確認するまで通い続けたい」と意気込む。(島居義人)対馬市の海岸沿いでカワウソの痕跡調査をする山本さん対馬市の海岸沿いでカワウソの痕跡調査をする山本さん 今年2月、対馬市北部の海岸。山本さんは、カワウソとみられる足跡があった周辺で、魚のうろこや骨がびっしりと混じったふんを2個見つけた。DNA分析を大学に自前で依頼した結果、ユーラシアカワウソの可能性が高いとされたという。「相手は警戒心の強い野生動物。姿の確認は困難だが、一歩近づいたような気がする」と手応えを語った。

 対馬では17年2月、琉球大の研究グループが設置したセンサー付きカメラがカワウソの姿を捉えた。 これを受け、環境省は同年夏、対馬全域を対象に痕跡調査を実施。採取したふんを調べたところ、ユーラシアカワウソのDNAと同一で、数匹が生息している痕跡が確認された。韓国などから流れ着いた可能性も考えられるが、詳細は不明という。 これとは別に、ツシマヤマネコの保護に携わっている山村辰美さん(79)も同年秋、川沿いに置いたセンサー付きカメラでカワウソの動画撮影に成功した。 1 2

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