川崎市立橘高校、男子駅伝神奈川予選で4年ぶり2回目の優勝 都大路へ

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

全国高校駅伝の神奈川県予選を兼ねた第79回神奈川県高等学校駅伝競走大会が11月3日、横浜市港北区の日産フィールド小机と付設ハーフマラソンコースで開かれ、男子は川崎市立橘高等学校が2時間7分15秒で4年ぶり2回目の優勝を果たした。2位の東海大相模とはわずか4秒差。7区間のうち4区間で区間賞を取り、12月20日に京都で開かれる全国大会、通称「都大路」への2度目の出場を決めた。

2時間7分15秒、4秒差で逃げ切った橘

男子は7区間43.4キロで争われ、学校単位の48チームに合同チームを加えた計54チームが出場した。大会の総合結果によると、優勝した橘のタイムは2時間7分15秒。東海大相模が2時間7分19秒で続き、3位の相洋は2時間9分13秒と、上位2校から2分近く離れた。

橘が神奈川を制するのは、初優勝した2022年以来になる。2022年11月3日の大会では2時間11分39秒で頂点に立ち、男子として初めて都大路への切符をつかんだ。そこから4年。2度目の県制覇も、11月3日の文化の日だった。

出場54チームのうち6チームは複数校による合同チームで、オープン参加として順位の対象外となった。順位がついたのは学校単位の48チームで、48位の横須賀は2時間38分42秒だった。

当日の大会本部の記録では、13時の時点で天候は曇り、気温20.0度、湿度54.0%。東北東の風が2.1メートル吹く中でのレースとなった。

最後まで勝負の行方は分からなかった。5区を終えた時点で、橘は首位の東海大相模に14秒の差をつけられていた。6区の津坂嘉人(3年)がこの差をはね返して先頭に立ち、アンカー7区の米川翔(2年)も区間賞の走りでリードを守り切った。

首位は7区間で4度入れ替わった

先頭は橘と東海大相模の間を何度も行き来した。区間ごとの記録を追うと、2校の争いの細かさが見えてくる。

1区(10.0キロ)は橘の清田翔太(3年)が29分21秒で区間賞を取り、東海大相模を4秒上回って2区へつないだ。3.0キロの短い2区では、東海大相模の1年生・芝田力が7分53秒の区間賞で逆転し、橘は6秒差の2位に下がる。

すぐに取り返したのが3区(8.2キロ)の守屋晴琉(3年)だった。23分57秒の区間賞で東海大相模を抜き、1秒差ながら首位に戻った。

だが、4区(8.2キロ)で再び流れが変わる。東海大相模の小松隼太(2年)が25分30秒で走り、橘の斎藤大輝(3年)は25分44秒の区間8位。東海大相模が先頭を奪い、差は13秒に開いた。この区間の区間賞は光明相模原の磯崎蓮凌(2年)で、24分31秒だった。

3.0キロの5区は、東海大相模の1年生・神﨑颯真が8分7秒の区間賞。橘の井上友希(3年)も8分8秒と食い下がったものの、6区へのたすき渡しでは14秒の差が残った。

勝負を決めたのは6区(5.5キロ)。津坂が16分5秒の区間賞で走り、区間3位だった東海大相模の笹尾颯良(2年)を17秒上回って3秒のリードを奪い返した。区間2位の相洋・林蒼介(2年)にも11秒の差をつける走りだった。

7区(5.5キロ)は、3秒差で米川を追う東海大相模の齋藤陽太(2年)との勝負になった。米川の15分57秒に対し、齋藤は15分58秒。区間でも1秒上回った米川がリードを4秒に広げ、そのままフィニッシュした。

区間(距離)橘の走者区間記録(区間順位)通過順位1区(10.0キロ)清田翔太(3年)29分21秒(1位)1位2区(3.0キロ)緒方志道(2年)8分3秒(2位)2位3区(8.2キロ)守屋晴琉(3年)23分57秒(1位)1位4区(8.2キロ)斎藤大輝(3年)25分44秒(8位)2位5区(3.0キロ)井上友希(3年)8分8秒(2位)2位6区(5.5キロ)津坂嘉人(3年)16分5秒(1位)1位7区(5.5キロ)米川翔(2年)15分57秒(1位)1位

区間賞は1区・3区・6区・7区の4つ。区間8位の4区を除けば、残る区間もすべて区間2位だった。7人のうち5人が3年生で、2区の緒方と7区の米川は2年生だ。

上位6校は11月19日の関東大会へ

大会要項によると、優勝校は12月20日に京都で開かれる全国大会に出場でき、6位までの入賞校は11月19日に東京都で開かれる関東大会に進む。関東大会の結果によっては、もう1校が全国大会へ進む道も残る。関東の地区代表は北関東と南関東から1校ずつで、神奈川は南関東に入る。関東大会で、各都県の優勝校を除いた南関東勢の最上位校が地区代表として都大路に出られる仕組みだ。

順位学校総合記録橘との差1位川崎市立橘2時間7分15秒―2位東海大相模2時間7分19秒4秒3位相洋2時間9分13秒1分58秒4位光明相模原2時間9分56秒2分41秒5位法政二2時間10分0秒2分45秒6位湘南工大附2時間10分25秒3分10秒7位旭丘2時間10分46秒3分31秒8位三浦学苑2時間11分41秒4分26秒

4秒差で優勝を逃した東海大相模は、2区の芝田と5区の神﨑という2人の1年生が区間賞を取った。前年の県大会を制したチームで、関東大会では地区代表の1枠を狙う立場になる。

3位に入った相洋は、2区を終えた時点で9位だった。3区から順位を上げ、5区の嶋田楓(3年)が8分8秒、6区の林が16分16秒と、いずれも区間2位の走りで3位まで押し上げた。上位2校とは離れたものの、後半の追い上げで3位に食い込んだ。

3位の相洋から6位の湘南工大附までは、わずか1分12秒の間に4校が並んだ。4位の光明相模原と5位の法政二の差も4秒しかない。7位の旭丘は6位の湘南工大附に21秒届かず、関東大会への出場を逃した。

初めての都大路は2022年、全国16位

川崎市立橘高等学校は、川崎市中原区にある市立高校だ。普通科・国際科・スポーツ科を置き、女子は2020年に神奈川代表として、2025年には南関東の地区代表として都大路を走っている。男子が全国の舞台に初めて立ったのは、県大会を初めて制した2022年だった。

2022年12月25日の男子第73回全国高等学校駅伝競走大会で、初出場の橘は2時間6分30秒の16位に入った。15位の小林(宮崎)とは1秒差、17位の鳥栖工(佐賀)とは2秒差という混戦の中でのゴールだった。

県大会の男子の距離は、2022年が42.195キロ、2026年は43.4キロとなる。コースが違うため、4年前の優勝タイム2時間11分39秒と今回の記録を単純に比べることはできない。2022年の県大会でも、橘は2位の東海大相模に16秒差で逃げ切っていた。4年を経て、同じ相手との接戦を再び制したことになる。

12月20日、2度目の都大路へ

全国大会は男子第77回全国高等学校駅伝競走大会として、12月20日に京都市で開かれる。各都道府県の代表47校に、全国11地区の代表を加えた58校が出場する。

橘にとっては4年ぶりの都大路になる。初出場で16位に入った2022年を上回れるか。その前に、11月19日には東京都で開かれる関東大会を走る。

同じ日に行われた女子の部(5区間22.2キロ)は、東海大相模が1時間10分46秒で初優勝した。女子の橘は1時間12分51秒の3位で、男女そろって関東大会に進む。

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[文/構成 by スポーツ担当ライター 南條楓]

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