「彼にどれほどの才能があり、何ができるかは分かっている。だが、自分の能力に対する自信も信頼も、すべて失ってしまったのだと思う。プレミアリーグで通用できると、本人が信じているとは思えない。リヴァプールにおけるヴィルツの将来は見えない」とハマンは Givemesport のインタビューで語った。

元ドイツ代表のハマンによれば、監督がアルネ・スロットからアンドニ・イラオラに代わったことで、アンフィールドでのヴィルツの状況が好転するという期待もかなわなかった。「彼のパフォーマンスは昨シーズンより良くなっていない」と評した。

ヴィルツは最近、10月11日のマンチェスター・シティとの上位対決で0-3の大敗を喫した後、再び批判の的となった。バイヤー・レヴァークーゼンから移籍金1億2500万ユーロでリヴァプールに加入して以来、ゴールへの関与が大幅に減ったため、加入初年度から元選手やテレビ解説者に厳しく批判されることもあった。

フロリアン・ヴィルツはシーズン終了後にリヴァプールを去るのか?

その一人がジェイミー・キャラガーだ。これまでにもドイツ代表の逸材に何度か退団を勧めてきたが、今回も同じ見方を示した。「リヴァプールは決断を下さなければならないだろう。必ずしも冬ではなく、大きな大会がなく、夏を自由に使えるシーズン終了時かもしれない。その時なら移籍をずっと早く、簡単に進められると思う」と、キャラガーは Hamann & Stankovic(Sky Sport Austria)のポッドキャストで推測した。

リヴァプールの元DFは、クラブ内でヴィルツに対する「大きな好意」を感じていたという。「みんな本当に彼の成功を願っていた」と強調し、ドイツ代表選手が「素晴らしい人物」だとも聞いていると明かした。ただ、ヴィルツは「ゴールを決めていない」。ワイドに位置するウイングの選手がシュート機会を得ることが比較的少ないイラオラのシステムでは、それが極めて重要だという。「試合中、彼がゴールを決められそうに見えることがない」

実際、ヴィルツの公式戦58試合での得点は、本人の水準からすれば非常に気がかりな7ゴールにとどまる。バイヤー・レヴァークーゼンでは197試合で57ゴール、さらに65アシストを記録していた。もっとも、アシストに関しては、マンチェスター・シティ戦の大敗後の2試合で、23歳のヴィルツは大幅に改善した。

HamannGettyフロリアン・ヴィルツにチェルシー、バイエルン移籍の噂

先週末には、ブレントフォードに2-1で勝利した試合で、ヴィルツは攻撃の組み立て役として輝いた。ビクトル・ムニョスの一時同点となる1-1のゴールをお膳立てし、リヴァプールのチャンス計9回に関与した。Optaによると、プレミアリーグでこの数字に達した選手は過去5年間いない。それに先立つチャンピオンズリーグのLASK戦での6-3の勝利でも、ヴィルツは改善した姿を見せ、ブラッドリー・バルコラの3-0とするゴールをアシストしていた。

なお、ハマンはキャラガーとのポッドキャストでヴィルツへの批判を和らげ、リヴァプールの選手たちも彼が持ち味を最大限に発揮することを難しくしていると指摘した。特に問題視したのは、リヴァプールの両サイドバックの不振だ。ヴィルツは守備に戻って働きすぎているが、彼のような選手には「創造性を発揮できる余裕を与えなければならない」とハマンは語った。

それでも、批判が続くヴィルツの周囲では移籍の噂が浮上している。チェルシーと、彼を後押ししてきたシャビ・アロンソのもとへの移籍が取り沙汰されることもあれば、バイエルンへの移籍によるブンデスリーガ復帰が噂されることもある。ドイツ最多優勝クラブのバイエルンは2025年夏にヴィルツの獲得を強く望み、父親で代理人のハンスとの交渉では、すでに合意に達したとさえ考えていた。

しかし、攻撃的選手のヴィルツが選んだのは、リヴァプールへの移籍によってプレミアリーグに挑む道だった。その知らせを名誉会長のウリ・ヘーネスと監査役のカール=ハインツ・ルンメニゲが聞いたとき、 Süddeutsche Zeitung によれば、2人は「驚いて椅子から転げ落ちた」という。

Florian Wirtz Liverpool 2026-27Getty Imagesフロリアン・ヴィルツにバイエルンから同情の声

昨年11月には、イングランドで適応に大きく苦しんでいたヴィルツに対し、ヘーネスが初めて同情の言葉をかけた。「かわいそうなフロ・ヴィルツ」と語ったヘーネスは、続けてリヴァプールの巨額の移籍金支出をこき下ろした。同クラブはその夏、新戦力に総額で5億ユーロ近くを費やしていた。ヴィルツのほか、アレクサンダー・イサク(1億4500万ユーロ)とウーゴ・エキティケ(9500万ユーロ)も加入したが、ピッチ上での成果は限られていた。

「前にも言ったが、彼らはそのうち、試合をするのにボールが5個必要になる。スター選手たちが皆、ボールを独り占めしたがるからだ」とヘーネスは皮肉った。「かわいそうなフロリアン・ヴィルツ。サラーもソボスライも、ほかの選手たちも自分だけでプレーしたがるから、彼にはボールが回ってこない」

最近では、ヘルベルト・ハイナー会長も、この数週間に厳しい批判を浴びてきたドイツ代表のスター選手に同情を示した。「まず、フロリアン・ヴィルツが傑出した選手であることに疑いの余地はないと思う」とハイナーは語った。「レヴァークーゼン時代のような調子をイングランドでまだ見せられていないのは、彼のことが少しかわいそうでもある。ドイツ代表にも彼が必要だからだ」

リヴァプールでは今も十分に馴染めていないように見える一方、ヴィルツは代表ウィークを生かし、セルビア戦でドイツ代表の一員として見事なパフォーマンスを披露。ようやく少しばかり自信を取り戻した。

ヴィルツは次に、リヴァプールの一員としてチャンピオンズリーグでビジャレアルと対戦する。勝って当然の一戦と思われるだろう。週末には、ファビアン・ヒュルツェラーが躍進するブライトンを率いてアンフィールドに乗り込む、次の上位対決が控える。ブライトンは開幕から7試合で5勝を挙げ、現在はマンチェスター・シティとアーセナルの首位争いを最も近くで追っている。

フロリアン・ヴィルツ:バイヤー・レヴァークーゼンとリヴァプールでの成績

クラブ

試合

ゴール

アシスト

リヴァプール

58

7

13

バイヤー・レヴァークーゼン

197

57

65

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