ODD Foot Worksのメンバーで、シンガーソングライターの有元キイチが、音楽の原点や松任谷由実から受けた影響、初のソロフルアルバム『Human Trust Band』への思いを語った。
有元が登場したのは、10月10日(土)放送のJ-WAVE『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。
ODD Foot Worksの発起人はスタジオの店員
有元は1995年生まれ、東京都多摩市出身。2016年に地元でODD Foot Worksを結成し、2023年にはシンガーソングライターとしてソロデビュー。佐藤千亜妃、三浦透子、さらさなどのプロデュースや楽曲提供も手がけている。
クリス:ODD Foot Worksを結成されたのは2016年ですが、発起人は誰なんですか?
有元:当時、俺もラッパーのPecoriも行っていたスタジオがあって、そこのスタジオの店員のフナキ(舟木和俊)さんという人が発起人です。
クリス:フナキさんが「君たち、グループ組みなよ」って?
有元:まさにそうです。「ふたりともたぶん合うと思う。一緒に音楽作ったら」みたいな。
クリス:なんでそう思ったんだろうね、フナキさんは。
有元:そういう店員さんって、音漏れを聴いているじゃないですか。それでピンときたんでしょうね。
クリス:フナキさんは、グループ一緒にやったほうがいいよっていう勧めだけなんですか?
有元:彼がDJとして入って、一緒にグループとしてやりました。途中で脱退して、今はベースが入ったりしています。
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有元は2025年、レコーディングやライブで共演した三浦透子との結婚を発表した。
クリス:どうですか、結婚生活は。
有元:何にも変わんないです(笑)。
クリス:でも、お互い共存するわけだから。
有元:たしかに。夜ごはんを隠れずに、合法的に食べられる相手じゃないですか。いちばん安心できる人だし、それってすごい結婚の利点だなと。
クリス:あと、お互い音楽の話ができるっていうのも強くないですか。
有元:そうですね。音楽の話もできるし、趣味もまあ似ているっちゃ似ているので。
クリス:食の趣味も似ている?
有元:そうですね。
クリス:映画の趣味も似ている?
有元:映画の趣味はちょっと似てないですけど。
クリス:奥様はどんな映画が好きなんですか?
有元:作品性の強いものが好きなんですが、自分はけっこうB級アクションみたいな映画が好きだったので、そこはちょっと違うかもしれないですね。
初めて弾いた曲は『Tears in Heaven』
ODD Foot Worksを始める前は、高校時代から4人組のロックバンドでギターを担当していた有元。当時はASIAN KUNG-FU GENERATIONをはじめ、若者に人気のあるギターロックを演奏していたという。
クリス:ギターを始めたきっかけは?
有元:保育園のときの同級生か、年下の男の子かもしれないんですが、その子のお父さんがうちに遊びに来たときにギターを持っていて。それがZO-3(ぞうさん)ギターという、スピーカーが内蔵されているギターで。それはウルトラマンの形をしているギターでした。
クリス:そんなのがあるんですか!
有元:小さいころ、ウルトラマンが大好きだったので、それを借りてギターを弾き始めました。
クリス:保育園からギターを弾いている?
有元:弾いていますね、触りだけ。
クリス:何を弾いていたんですか?
有元:エリック・クラプトンの『Tears in Heaven』とかですかね。
クリス:えっ、保育園で? コードで弾いていたんですか、それとも単音で弾いていたんですか?
有元:単音で弾き始めようとして。うまくは弾けないんですけど。
クリス:初めて買った音源は何でした?
有元:クイーンのブライアン・メイがセレクトした、ロックの名曲がたくさん入っているコンピレーションアルバムの『ヒーローズ~ベスト・オブ・ロックンロール~』ですね。
クリス:どんな曲が入っていたんですか?
有元:クイーンも入っているし、ジミ・ヘンドリックスも入っているし、あとはエアロスミスとRun-D.M.C.の曲(『Walk This Way』)とか。ザ・ナックやフー・ファイターズとか、新しいものまで入っていました。
クリス:おいくつくらいのときに買ったんですか?
有元:小学生の低学年とかですかね。
クリス:じゃあ、『Tears in Heaven』が弾けたくらいの時期?
有元:くらいだと思います。
ビートルズは今の音楽のすべての原点
続いてクリスは、熱中して聴いたアーティストについて尋ねた。
有元:アルバムを全部聴いているアーティストって少ないと思うんですが、ビートルズは全部聴きましたね。
クリス:全部聴いてみると、どんな感じですか?
有元:今の音楽とかも、すべての原点みたいな感じなのかなと思っていました。
クリス:ビートルズでいちばん好きなアルバムは何ですか?
有元:『Rubber Soul』か『Revolver』だと思います。
クリス:有元さんが思う「ここがビートルズのすごいところ」って何でしょう?
有元:ポールが好きなんですが、ちゃんと勉強もしているけど浮かんできたまま音楽にする能力というか。その最初のイマジネーションを、そのままかたちにできる能力がすごく高い人だと思っています。
番組では、The Beatlesの『Drive My Car』をオンエアした。
クリス:ビートルズを全部聴いちゃおうっていう、そのきっかけは何だったんですか?
有元:おやじの知り合いの音響マニアみたいな人がいて。当時、データでアルバムを持つみたいなのはあんまりなかったんですが、「小っちゃいMP3プレーヤーに全部アルバムを入れたんだよね」って言って、それをもらって聴いていました。
クリス:そうなんだ、なるほど。最初、コピーバンドをやっていたっていうのは、アジカンがいちばん響いたって感じですか?
有元:そうですね。小学校の高学年くらいで、保育園のころからの友だちと3ピースのバンドを始めて。自分がギターボーカルで、ゆらゆら帝国とかORANGE RANGEのコピーをYouTubeに上げていましたね。
クリス:反響はどうでした?
有元:当時、まだYouTubeでHIKAKINもいない時期で。ただ、けっこうコメントで叩かれちゃって、「ガキがやるもんじゃねえ」みたいな。けっこう叩かれて、折れて全部消しちゃいましたね。あれ消さなくてよかったなって、いちばん後悔しているかもしれないですね。子どもバンドみたいなのも当時はいなくて、それも全部新しすぎて叩かれたんだと思います。
ユーミンは「ルーツとして自分の中に流れてる音楽」
自身の音楽活動で影響を受けたアーティストとして、有元が挙げたのは松任谷由実だった。
クリス:出身が近いのもあって? ユーミンは八王子ですけど。
有元:八王子の高校も行っていたりして、同郷っぽさもありました。週末に両親とドライブに行くと、帰り道にユーミンのラジオが流れていて。それを聴いて、寝ているのか寝ていないのかくらいのテンションで聴いてるのが、すごい心地よかったっていうのがありますね。
クリス:ユーミンの魅力は、ズバリ何でしょう?
有元:声ですね。あの人の声しかない、個性がある声というか。それがすごい好きでしたね。
クリス:ご自身の曲作りなど、ユーミンからヒントをもらいました?
有元:そうですね。自分の本当にルーツの場所にあるものだから、そこから何か技法を取り入れようとかではなくて、ルーツとして自分の中に流れている音楽って感じですかね。
続いてクリスは、ユーミンからどんな影響を受けたのか尋ねた。
有元:自分の中では、故郷に対する温かい思いみたいなものを感じるんです。
クリス:やっぱり同郷というか。
有元:帰りたいけど帰れない場所みたいなものを、声とか音楽のすべてで体現しているように感じています。
クリス:ユーミンの音楽の中には、東京のウエストサイドなノリっていうのがあるんですかね。
有元:完全にその影響は受けていますね。
ライブは、空っぽになるくらい表現しきりたい
有元は9月9日(水)に初のソロフルアルバム『Human Trust Band』をリリースした。
有元キイチ1st Full Album「Human Trust Band」
2026/9/9(Wed) Release
[CD]ECR-001 / ¥3,000(税込)
収録曲
1 Shigoto
2 僕のミューズ
3 物忘
4 You Are Lover
5 区間AB
6 Heyma
7 Nile/Time
8 嫉妬
9 アールグレイの空
10 叫ぼう
11 660日 https://t.co/roDnCo7bTs
— 有元 キイチ (@keacharimoto) August 3, 2026
クリス:なぜこのタイトルなんですか?
有元:『聞いてたの? feat. 三浦透子』というシングルを何年か前に出しているんですが、その歌詞に「ヒューマントラスト」というワードが出てきまして。バンドでやるってのもあって、この名前にしようっていう。
クリス:トラストって金融用語でもありますけれども、これはどっちかというと、信頼という意味での。
有元:そうですね。
クリス:やっぱり「人類って捨てたもんじゃねえな」系なんですかね?
有元:そこまで大きいことは、別に含めていなくて。同じ名前の派遣会社でバイトしていた時期もあり、この作品のために時間を借りて演奏してもらったミュージシャンもいて、そういうダブルミーニングでもあるというか。
番組では『Human Trust Band』収録の『僕のミューズ』をオンエアした。
11月1日(日)には、東京・新代田FEVERでアルバムのリリースを記念したワンマンライブ「Human Trust Band」を開催する。
改めてソロでアルバムのリリパします!
空いてたら是非お越しください!
有元キイチ
Human Trust Band
2026.11.1 sun at新代田 FEVER
OPEN 18:30 / START 19:00 TICKET
https://t.co/BP9t9VBdnr https://t.co/FvUG8Yuae6
— 有元 キイチ (@keacharimoto) October 10, 2026
有元:このアルバムを作っていたときに、スタジオにいつも来てもらっていたメンバーと一緒に新代田FEVERでこのアルバムをしっかり表現して、さらにアルバムの一歩先みたいなところまで表現できたらいいなと思っています。
クリス:このアルバムに対する思い入れ、ライブへの意気込みを教えてください。
有元:2025年の年末から作っていたもので、今年もそろそろ終盤という感じなんですけど、そこまでのいろんな思いとか、音楽的な成長とか、そういったものを全部放ちたいなというか。1回空っぽになるくらい、表現しきりたいという感じですね。
有元キイチの最新情報は FRIENDSHIP.の公式サイトまで。
番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介。有元は明治「北海道十勝スマートチーズ 熟成チェダーブレンド」を持参し、ビールとともに楽しんだ。
番組の公式サイトには、過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週土曜18時から。
