
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2026年10月2日16時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
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メキシコペソ/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週のメキシコペソ/円は年初来安値を更新
週初28日は8.875円付近で取り引きが始まり、その後8.7円台へと急落しました。財務省の三村財務官があらためて円安の動きをけん制したことで円が買われたのち、米長期金利の上昇を背景にドルも買われたことから、相対的にペソが売られる展開となりました。その後も上値の重い展開が続き、29日には一時1月2日に付けた年初来安値の8.677円前後を下抜け。30日には8.649円前後まで下落し、さらに翌1日には8.548円前後へと続落して連日の年初来安値更新となりました。主要先進国の長期金利がインフレ懸念などを背景に上げ幅を拡大する中、新興国・高金利通貨のペソには、キャリートレードの巻き戻しによる下落圧力がかかった形です。ただ、2日の東京市場ではやや持ち直しの動きが見られ、15時時点で8.634円付近で取り引きされています。
今週のメキシコペソ/円の注目ポイントはCPI
今週は8日にメキシコ9月消費者物価指数(CPI)が発表されます。メキシコ中銀は9月会合で政策金利を6.50%に据え置きましたが、声明から「現行の金利水準を今後も維持することが適切」との文言を削除。その上で「今後の政策決定に当たっては、進行中のディスインフレの過程と、為替相場の消費者物価への波及、経済のスラック(需給の緩み)の状況、インフレ期待など、判断材料の動向を考慮する」と表明しました。中銀の次の一手が利下げとなるのか、あるいは利上げに転じるのかをめぐり、まずは8日の9月CPIに注目です。市場予想は前年比+3.45%となっており、インフレ目標の範囲内ではあるものの2カ月連続で伸びが加速する見通しです。CPIがさらに上振れした場合は、足元でペソの対ドル相場が大幅に下落していることも相まって利上げ再開の観測が浮上する可能性もあるでしょう。
今週のメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
8.525円-8.750円
基調
不安定
今週の注目ポイント
☆ 10/8 メキシコ9月消費者物価指数
・原油価格、主要国株価
メキシコペソ/円(MXN/JPY) FX為替レート・チャート

外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
