
<国民スポーツ大会相撲競技>少年の部団体優勝の埼玉県(左から)中村大海、竹澤光、田宮愛喜、永松慧悟、末川敦喜、山田道紀監督
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国民スポーツ大会(旧国民体育大会)相撲競技が11~13日、青森・十和田市相撲場で開催された。少年(高校生)の部団体戦は、埼玉県が8年ぶり10度目の優勝を果たした。
埼玉県は、全国高校総体準優勝の埼玉栄高メンバー5人による構成。先鋒・田宮愛喜(3年)、二陣・中村大海(3年)、中堅・末川敦喜(2年)、副将・竹澤光(3年)、大将・永松慧悟(3年)の高校総体と全く同じオーダーで臨んだ。予選1回戦から準々決勝までの5試合は圧倒的な強さで5―0の完勝。準決勝は1点落としたものの熊本県を4―1で退け、昨年に続いての決勝進出を決めた。
決勝の相手は、高校総体で50年ぶりの優勝を成し遂げた鹿児島実の5人で構成される鹿児島県。1カ月前の高校総体決勝で2―3で敗れた“因縁”の相手との再戦となった。ここでも埼玉県は圧倒的な強さを見せ、5―0の完勝で見事に雪辱を果たした。「インターハイで負けていたから(今回は)勝たせてやりたかった。決勝を5―0で勝てたのは大きい。一つ間違えたら(結果は)変わっていたので流れが大事。高校相撲は難しいな」と山田道紀監督。「(先鋒の)田宮は膝の状態が良くなかったけどよく頑張った。(中堅の)末川が伸びてチームが締まってきた」と勝因を挙げた。
高校最後の大会を団体戦全勝で締めくくった田宮主将は「うれしい。(決勝は)やってやろうという気持ちだった。膝は良くなかったけど最後なのでみんなでやりたかった」と振り返った。今後の進路は未定だが、大学へは進学せず角界入りすることを明言。大将を務めた永松は三段目・若雷(19=雷部屋)の弟で、こちらも角界入りを希望しているという。
団体予選で3勝を挙げた58人による個人戦は、高校横綱でモンゴル出身のサンチルガリデ(鳥取県=鳥取城北高3年)が頂点に立った。身長1メートル97、体重165キロの巨体を生かした豪快な投げや吊りなどの“規格外”な取り口が持ち味だが、この日は力強い突き押しも披露。決勝は、1週間前の全国高校選抜宇佐大会覇者の末川敦喜(埼玉県=埼玉栄高2年)を一気に突き倒した。「今まではまわし取れれば(勝てる)と思っていたけど、今回は自分の取りたい相撲を楽しくやろうと思った」と新たな一面も見せた。
3連覇が懸かった団体戦は、準々決勝で石川県に惜敗。「団体で負けてしまったので、こんな形で引退したくない、個人は獲らないといけないという思いがあった」と気持ちを切り替えて優勝につなげた。これで昨年の十和田大会、今年の弘前大会、選抜大会、高校総体、十和田大会に続いて高校通算6個目のタイトル獲得。“超高校級”の怪物は、アマチュア日本一を争う12月の全日本選手権へ向け「大学生はめっちゃ強いので、やるのは楽しみ」とさらなる強敵との対戦を心待ちにした。
▽団体戦 準々決勝
鹿児島 4―1 富山
石川 3―2 鳥取
熊本 4―1 高知
埼玉 5―0 神奈川
▽準決勝
鹿児島 4―1 石川
埼玉 4―1 熊本
▽3位決定戦
石川 4―1 熊本
▽決勝
埼玉 5―0 鹿児島
○田宮愛喜 はたき込み 有川空雅
○中村大海 突き倒し 益山虎大
○末川敦喜 押し出し 龍山克真
○竹澤光 浴びせ倒し 菅間奏心
○永松慧悟 突き出し 中野汰成
▽個人戦 準々決勝
末川敦喜(埼玉県) 寄り切り 菅間奏心(鹿児島県)
竹澤光(埼玉県) 上手投げ 有川空雅(鹿児島県)
片桐恭晟(鳥取県) 突き出し 井畠悠希(富山県)
サンチルガリデ(鳥取県) 押し倒し 永松慧悟(埼玉県)
▽準決勝
末川敦喜 寄り倒し 竹澤光
サンチルガリデ 押し出し 片桐恭晟
▽決勝
サンチルガリデ 突き倒し 末川敦喜
