
イランの国旗(2024年11月20日撮影)。(c)Joe Klamar/AFP
【AFP=時事】イラン当局は23日、今年1月の反政府デモ中にチェーンソーを所持し、イスラエルおよび米国の工作員として活動した罪に問われていた男性の死刑を執行した。
司法当局によると、マジド・アディネ被告は、昨年後半に勃発した全国規模の抗議デモにおいて「敵対勢力に有利な工作活動を行った」として有罪判決を受けていた。
同被告は、イラン国内の経済的困窮をきっかけに始まった一連の抗議デモをめぐり死刑が執行された人物の一人である。
司法当局のニュースサイト「ミザン・オンライン」は23日の報道で、アディネ被告が「国家治安に対する犯罪を犯す目的での意図的な放火、集会、共謀」の罪で告発されていたと伝えた。
ミザンは「事件に関する多数の文書や証拠、および被告の陳述に基づき、カラジの革命裁判所は同被告に死刑および全財産の没収を言い渡した」と述べている。
アディネ被告による控訴は認められず、最高裁判所が判決を支持したため、23日朝に死刑が執行された。
同被告と別の容疑者は1月9日、テヘランの西に位置するアルボルズ州で「回転式拳銃(リボルバー)、弾薬、スタンガン2台、催涙スプレー2缶、充電式チェーンソー、ガソリン1瓶」を所持していたところを逮捕されたとミザンは説明した。
抗議運動は当初、12月下旬に生活費の高騰に対する不満から始まったが、急速に広範な反政府デモへと発展し、1月8日と9日にピークを迎えた。
イラン当局は、この混乱による死者数を3000人以上と発表しており、その暴力を米国とイスラエルがお膳立てした「テロ行為」によるものだとしている。
2月28日に米・イスラエルによるイランへの攻撃で始まった中東戦争の開戦以降、イランにおける死刑執行数は増加している。
【翻訳編集】AFPBB News
