
入れ掛かりでアユを釣り上げる藤本氏
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東城川漁業協同組合の皆さんの尽力によって復活を果たした広島県庄原市・東城川(成羽川の新成羽川ダムより上流部、東城川漁協管内の通称)に藤本茂樹氏(広島県安芸郡)と釣行。40年ぶりの東城川は、今なお大淵が残る自然豊かな川相の中に豊富なアユの姿が見られるパラダイスだった。釣果は今シーズン最大級の26センチを筆頭に藤本氏が34匹、私も32匹。久しぶりの東城川で、友釣りの楽しさを満喫する1日となった。(スポニチAPC、鮎匠会・横山 芳和)
アユ釣り界のレジェンドの1人、小田(旧姓・服部)義正氏が、東城川漁協の組合長に就任して3年目。ようやく、数と型がそろう好釣り場の河川へと復元できたという。そんな誘いを受けて8月1日、藤本氏と東城川へ釣行した。
午前8時に漁協で待ち合わせ、遊漁券とオトリアユを購入。組合長の案内で川を眺めながら下って行った。すでに主だったポイントには釣り人が多く見られ、人気河川の仲間入りを果たしたことを実感した。
組合長から、アユの密度が高い小城橋周辺を勧められて入川することにした。水量は30センチ減水で濁りはなく、水温は25度。藤本氏は、橋のすぐ下流に入り足元からオトリアユを送り出した。水中糸をゼロオバセ(糸フケをなくす)で流心へ導き、上流へスイスイと泳がせていく。膝ほどの水深の川底に沈む黒光りした石に近づいた瞬間、目印が上流に吹っ飛ぶ強烈なアタリ。
すかさず竿を立てるが、野アユは川の中を縦横無尽に走り回り、なかなか取り込めない。しばらく振り回されながら、ようやく引き抜いたのは24センチの体高ある琵琶湖産の美アユ。その堂々たる姿に思わずうっとりする。その後も藤本氏は入れ掛かりを演じていた。これを見て、私もたまらず上流で竿を出した。
川に入ると、野アユの多さに驚かされた。足元からオトリアユを送り出すと、すぐに足元で掛かった。しかし、釣り荒れも進んでおり、流心では追いがない。そこで竿抜けを狙って岸寄りを探っていると、強烈なアタリが伝わってきた。引き抜いてみると、タモに飛び込んできたのは26センチの大アユ。その後はハリス切れやドンブリ(高切れ)などアユの強烈なパワーに圧倒されながらも、40年ぶりとなる東城川での釣りを存分に堪能した。
今なお大淵が残る自然豊かな川相に、身も心も引き込まれていく。昔ながらの河川の原風景を残す東城川は、3年前に小田組合長が就任して以来、さまざまな取り組みによって「アユの釣れる川」へと見事な再生を遂げた。放流河川とは思えないほど豊富な放流量に加え、8月の渇水が続く中でも、天然遡上(そじょう)河川を思わせる素晴らしい釣果を記録し続けている。数と型の両方がそろう東城川は、今後もさらなる好釣果が期待できそうだ。
