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スノーボード映像を追いかけていると、ときどき「これは本当に現実なのか?」と思ってしまうような映像に出会う。
今回紹介するのは、GimbalGodの最新動画「What 25ft of snow looks like」。
タイトル通り、チリに降り積もった大量の雪を追った映像なのだが、その内容は単なるパウダーライディング映像ではない。
エルニーニョの影響による大規模なストーム、道路をふさぐ巨大な雪崩、そしてブルドーザーで雪崩を処理しながら山へ向かうという、チリならではのワイルドなスノーボード・アドベンチャーが収められている。
25フィートの雪とは、一体どれくらいなのか?
動画の冒頭から、いきなり巨大な雪崩に遭遇する。
撮影チームがチリに入ったのは7月11日。その後、7月17日から8月5日にかけて、大量の大気の川(Atmospheric Rivers)がチリを襲ったという。
南部では土砂崩れや道路の寸断、川の氾濫なども発生。
現地のヘリガイドによれば、多くのエリアで約16フィート(約4.9m)の積雪があったという。
そして動画では、この大量の雪によって引き起こされた巨大な雪崩の様子も登場する。
山へ向かう道が雪崩で完全に塞がれる
チームが山へ向かって走り始めて、わずか5分。
そこで遭遇したのが、巨大な雪崩だった。
しかも単なる乾いた雪崩ではなく、大量の雪と水分を含んだ「Wet Slide」。
エルニーニョによるストームは暖かい空気を伴うことが多く、雨が雪面に入り込むことで、積雪全体を一気に動かす「フラッシングイベント」が起きるという。
道路には巨大な氷と雪の塊が転がり、スノーモービルで簡単に越えられるような状態ではない。
そこで登場するのが、なんと9トンのブルドーザーだ。
ブルドーザーで山への道を切り開く
チリでこのエリアのアクセスを支えているのがChristian Weiran。
彼は2008年からこの谷に通い続けている人物で、現在は道路の管理を担っている。
雪崩で道路が塞がれると、自らブルドーザーを運転して道を切り開いていく。
さらに21歳のPedroがスノーモービルで先行し、雪崩や危険箇所をチェック。
巨大な雪崩を処理しながら、山へ続く道を少しずつ復旧させていく。
スノーボーダーが山で滑るためには、こうした「滑る前の仕事」がある。
動画では、そんな現地のリアルな部分もしっかりと見ることができる。
そしてアンデスで最高のコンディションへ
最初は雪が重く、雨も降るようなコンディション。
チームは一度、条件の良いリゾートへ移動することを決断する。
すると、状況が一変する。
寒気が入り、わずか一晩で大量の新雪。
アンデスでは、前日まで「コンディションは微妙」と思っていた場所が、翌日には一気に最高のパウダーになることがある。
動画では、スノーモービルを使って山奥へ入り、巨大なアンデスの山々を舞台にライディング。
小さなヒットやウインドリップ、パウダーターンなど、チリならではのスノーボードシーンが続いていく。
「8月なのに2月のWhistlerにいるような感覚」というコメントが出てくるほど、現地の雪景色は圧倒的だ。
次々と集まる世界のトップライダー
今回のチリ遠征は、これで終わりではない。
今後はNick Russell、Danny Davis、Elena Hight、Victor Daviet、Cole Richardson、Finley Woods、Mason Michonneらがチリに合流する予定だという。
さらにYuki Kadonoの名前も登場。
彼のスノーモービルはすでに現地に置かれているというから、今後さらに大きなセッションへ発展していきそうだ。
GimbalGod自身も「まだまだ動画を出していく」と語っており、今回の動画はチリでの長いアドベンチャーの序章とも言える。
25フィートの雪、そのスケールを映像で感じてほしい
「25ft of snow」という数字だけを聞いても、その凄さはなかなか想像できない。
しかし、この動画では巨大な雪崩、雪で埋まった道路、ブルドーザーによる除雪、そしてスノーモービルでアクセスするアンデスの山々を見ることができる。
そして最終的には、想像を超えるほどの雪に恵まれたチリの山で、思い切りスノーボードを楽しむ。
日本とはまったく違うスノーボード文化と山のスケール。
チリの冬は、まだまだこれからだ。
今後GimbalGodから公開される映像にも注目したい。
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