鈴木彩艶 怪我

【写真:Getty Images】

 日本代表GK鈴木彩艶のパルマからパリ・サンジェルマン(PSG)への移籍は、メディカルチェックと署名を目前に控えた現地時間15日、急転破談となった。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』などは、クラブ間の移籍金ではなく、最終局面で代理人・仲介者へのコミッション条件が変わったことが原因だと報じている。

なぜ破談となったのか

 交渉が本格化したのは8月上旬だった。イタリアメディア『TUTTOmercatoWEB』によると、PSGは当初、約2800万ユーロ(約50億4000万円)に約500万ユーロ(約9億円)のボーナスを加えた条件を提示したが、パルマが拒否。その後、ボーナス込み約3500万ユーロ(約63億円)へ増額した。

 フランスメディア『L’Équipe』は11日、PSGとパルマが総額約3500万ユーロで合意し、鈴木がPSGと5年契約を結ぶ予定だと報道した。当時は契約後にユベントスへ1年間貸し出す案も浮上。もっとも、同紙はこの段階で期限付き移籍について「まだ確定していない」としており、ユベントス行きの不透明化とPSG移籍の破談は別の問題だった。

 15日には契約書類の交換が進み、同日中のメディカルチェックも準備されていた。『L’Équipe』によれば、PSGが鈴木をパリへ運ぶためにパルマへ派遣したプライベートジェットは、選手を乗せないまま戻ったという。

 フランスメディア『Le Parisien』は、鈴木本人が口頭で個人条件を受け入れ、両クラブも11日に合意していた一方、代理人側が土壇場で要求を引き上げ、PSGが「極めて高額」と判断する手数料を求めたと説明。パリの首脳陣は追加交渉を続けず、即座に案件を打ち切った。

 イタリア側でも『Gazzetta dello Sport』が、鈴木は給与条件に同意していたものの、代理人や仲介者の過大な要求によって破談した可能性が高いと報道。

 『TUTTOmercatoWEB』は、選手側との合意、パルマとの完全合意、専用機の手配まで済んでいたと伝えた。具体的な手数料額は公表されておらず、鈴木本人が追加要求に関与したとの事実も確認されていない。

 フランス、そしてイタリアの現地報道を総合すれば、破談は能力評価や移籍金ではなく、契約周辺の条件を巡る対立が原因だったと整理できる。なお、英紙『Guardian』は、正GKエミリアーノ・マルティネスの退団に備えるアストン・ヴィラが、鈴木の獲得交渉を加速させていると伝えた。

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【了】

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