
カルチャー
2026.08.14
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世界の舞台で戦う選手を輩出する「E・STAR BATON TEAM(イースターバトンチーム)」。技術を磨くだけではなく、礼儀や周囲への感謝を大切にする。競技者である前に一人の人間として成長することを重んじる指導が、選手たちの土台となっている。
その中で急成長をみせているのが、峰一花(いちか、由布2年)と長尾恵万(えま、大分西2年)のペアだ。2人がペアを組んだのは小学5年生の頃。初めて出場した全日本バトントワーリング選手権九州大会で入賞し、その後も全国大会を経験してきた。昨年の九州大会では自己最高の2位となり、全国の舞台でも堂々たる演技を披露した。
峰一花(左)、長尾恵万(右)
「1本のバトンで自分を表現できるところが魅力」と話す峰は、友人の影響で競技を始めた。5歳で入部し、今年で11年目。思うような結果が出ない時期もあったが、地道に練習を重ね、昨年の大分県大会ではソロストラットの部で2位に入った。
苦しい時に支えとなったのは周囲の存在だった。「指導してくださる先生方、顔を見るだけで元気をもらえるチームメイト、いつも支えてくれる家族のためにも頑張りたい」。長い競技生活で身につけたのは技術だけではない。「礼儀を学び、メンタルも強くなった。自信を持って踊れるように導いてくれた先生方に感謝したい」。今年は個人、ペアの両方で全国大会出場を目指す。
長尾も5歳からバトンを続けてきた。小学6年時には全日本バトントワーリング選手権九州大会のダンストワールの部で3位となり、全国大会の出場を決めた実力を持つ。ターニングポイントとなったのは中学1年。初めてフリースタイルに挑戦したが思うようにいかず、全国大会に出場できなかった。その悔しさをきっかけに意識が変わった。「それまで本番前は緊張で怖い気持ちが強かったが、切り替えて楽しんでいこうと思えたことが結果につながった」。積み重ねた努力が自信となり、翌年、国内最高峰の一つであるJAPAN CUPで個人2位。その後も着実に結果を残している。
一糸乱れぬ演技で更なる高みを目指す
できなかった技を克服した時、自分の成長を感じるという長尾にとって、バトンの魅力は「見る人に感動を与えられること」。世界大会に出場する同級生のチームメイト阿南友理(大分雄城台2年)を超えたいと、世界大会出場を目指し日々の練習に励み続ける。
個人なら自分の感覚で調整できるが、ペアはそうはいかない。動きやタイミングを合わせ、互いの特徴を理解しなければ一つの演技にはならない。必要なのは技術だけでなく、日々のコミュニケーションだ。小学5年から積み重ねてきた6年間。その時間が、峰と長尾のペアならではの呼吸をつくってきた。個人では互いに高め合うライバルであり、ペアでは一つの演技をつくる仲間。高校生となった2人は、これまで培った信頼を力に変え、次の舞台を目指してバトンをつなぐ。 (塩月なつみ)
