中国発の新AIモデル「DeepSeek-V4-Flash-0731」が発表になるやいなや、注目を集めています。

Googleの最新AIモデル「Gemini 3.6 Flash」に近いベンチマーク評価が出ているのに料金は爆安。ウェイトが公開されており、高性能なマシンであれば量子化版をローカル実行することも可能です。

先日話題になったKimi K3のような、AIコスト高騰・高止まりに対するカウンターパンチ的な存在だと言えます。

Googleの最新AIに近しい性能か

DeepSeek V4 Flash 0731 is now open weights!@deepseek_ai has just released the weights for its new flash tier model, DeepSeek V4 Flash 0731. With a score of 50 on the Artificial Analysis Intelligence Index, it lands among the top 3 open weights models on the leaderboard. The… pic.twitter.com/DHfvqqAl7O

— Artificial Analysis (@ArtificialAnlys) July 31, 2026

AI評価サイト「Artificial Analysis」が公開している独自評価 Intelligence Indexで、DeepSeek-V4-Flash-0731のスコアは50。

現状もっとも高いのはClaude Opus 5の61なので“いま最強”ではありませんが…50というスコアはGoogleの最新AIモデル「Gemini 3.6 Flash」と同等。Geminiアプリで使えるAIとタメを張れるレベルの性能っぽいのです。

しかもめっちゃ安いCached Inputだと安い料金がさらに1/10に。Cached Inputとは、LLMに入力したデータのうち、過去に入力した部分が再利用される仕組みで、割引を受けられたりします。Cached Inputだと安い料金がさらに1/10に。Cached Inputとは、LLMに入力したデータのうち、過去に入力した部分が再利用される仕組みで、割引を受けられたりします。Image: DeepSeek

料金の安さにも注意したいところです。

DeepSeek-V4-Flash-0731の料金は入力0.14ドル・出力0.28ドル(1Mトークンあたり)。今までの感覚だと高コスパと言っていいGemini 3.6 Flashの入力1.5ドル・出力7.5ドルと比べても爆安です。

Artificial Analysisによると、タスクあたりのDeesSeek-V4-Flashのコストは、スコアが51と近しいOpenAIのGPT-5.6 Lunaと比べて60%低いそう。性能比での価格感がぶっ壊れています。

DeepSeek-V4-Flash-0731にはハルシネーション率が84%と非常に高いという弱点があるため、実際に切り替えるかは用途やスタンスによると思いますし、利用感なども同じではないでしょう。それでも、さすがに一考に値する価格設定ではないでしょうか。

ちなみに、Claude CodeやCodexをDeepSeek-V4-Flashで動かす方法も公開されています。GPT-5.6やOpus 5を叩くまでもないタスクであれば、コストメリットが勝る可能性は十分にあると思われます。

メモリを盛ったMacならローカルで動く

AIファインチューニングツールを公開している「Unsloth」は早くもDeepSeek-V4-Flash-0731をローカル実行する手順を公開しています。

大まかに言えば、Unsloth Studioやllama.cppを用いて、ローカル実行向けにチューニング(量子化)されたDeepSeek-V-4-Flash-0731を実行…といった感じです。

Unslothが公開している、量子化版のサイズと品質の対応グラフ(軽くなるほど性能は劣化します)。Unslothが公開している、量子化版のサイズと品質の対応グラフ(軽くなるほど性能は劣化します)。Image: Unsloth

量子化版はいくつか公開されています。ハードウェア要件は2ビット版がメモリ102GB、3ビット版が110〜135GB、このあたりはメモリ128GBのMacで動かせるでしょう。性能劣化が少ない4ビット版は162GBです。

いま最強のローカルLLMはKimi K3だと思われますが、こちらはメモリ512GBのMac Studioでさえも厳しい感じ。DeepSeek-V4-Flash-0731も一般的なマシンで動く水準ではない一方で、それと比べると圧倒的に動作させやすくなってはいます。

「現実的な良いAI」が着実に増えている

今まで高性能なAIはクラウドからしか使えないのが普通でしたが、それが今年、大きく動いている印象です。

オープンウェイト・ローカルLLMに関してはKimi K3・DeepSeekとハイエンド環境向けの選択肢の登場が続いていますが、ローエンド環境向けにもGemma 4・Qwen 3.5、Bonsaiなどが出ていて、自身の環境に応じて高性能なAIから現実的なAIまでを選びやすい感じになりつつあります。

おもしろいのが「座して待つ」のも悪くなさそうな感じな状況になりつつもあるところです。OpenAIが先日、GPT-5.6のコスト削減を発表しています。価格感を重視する姿勢はクラウドAI陣営にも広まりつつあるように見えます。

サブスクリプション料金が下がるところまでいってくれたら最高ですが、どうなるでしょうか?

オープンな超高性能AI「Kimi K3」、早くもMacで動いてしまう | ギズモード・ジャパン

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Source: DeepSeek, Artificial Analysis (1, 2), Unsloth, OpenAI, Google

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