英国では3番目に売れているバッテリーEV

アウディのバッテリーEVは、英国で順調に数を増やしている。2025年の新車販売でEVが占めた割合は28%で、平均を4%上回り、政府が求める目標を余裕でクリアする好調ぶりにある。これに貢献したのが、SUVのQ4 e-トロンだ。

英国におけるEV販売数でも、Q4 e-トロンは上から数えて3番目。アウディ全体で見ても、A3に次ぐ人気を集めている。そんな、ブランドを支えるモデルは2026年で発売から5年目を迎え、アップデートが施された。

アウディQ4 e-トロン・パフォーマンス・スポーツ(欧州仕様)アウディQ4 e-トロン・パフォーマンス・スポーツ(欧州仕様)

そもそも好調に売れているモデルだけに、見た目の変化は最小限で、ボディサイズに変更はない。六角形のシングルフレーム・グリルのデザインが改められ、バンパーの造形も新しくなったが、新旧を並べなければ気付きにくい程度だろう。

LEDヘッドライトは任意に点灯パターンを選択でき、オプションでマトリックス・ヘッドライトも指定できる。過度な主張のない、都市へ溶け込むスタイリングといえる。

高効率化と電圧制御の見直しで航続を伸延

パワートレインの構成も、大きな変更はなし。駆動用バッテリーの容量は、59.0kWhか77.0kWhの二択。最高出力は変わらず、後輪駆動のシングルモーターで203psか286ps、ツインモーターのクワトロは339psに設定される。

だが、モーターの高効率化と電圧制御の見直しで、航続距離は僅かに長くなった。ワゴンボディの通常のQ4 e-トロンでは、ベースグレードで432km。クーペボディのスポーツバックに、容量の大きい77.0kWhのバッテリーを組めば、579kmまで伸びる。

アウディQ4 e-トロン・パフォーマンス・スポーツ(欧州仕様)アウディQ4 e-トロン・パフォーマンス・スポーツ(欧州仕様)

ちなみに、空気抵抗を示すCd値は前者が0.27で、後者は0.26。スポーツバックの方がルーフラインの効果で若干小さく、電費も優れる。

急速充電は、最大185kW。従来の160kWから高速化したものの、クラス最高水準とまではいえないだろう。これは、フォルクスワーゲン・グループによるMEBプラットフォームの開発時期が、他より早かったことが関係している。

カーブを描くツインモニターパネル獲得

キャビンのデザインは、基本的に変わらず。とはいえダッシュボード前面には、最新のアウディと同様に、カーブを描くツインモニターパネルが与えられた。

センター・タッチモニターは高精細に描画され、メニュー構造は人間工学的に練られたもの。エアコンに物理スイッチは用意されないが、充分扱いやすく感じるはず。メーター用モニターはブラックのフレームが太く、不自然にワイドに見えるかも。

アウディQ4 e-トロン・パフォーマンス・スポーツ(欧州仕様)アウディQ4 e-トロン・パフォーマンス・スポーツ(欧州仕様)

トップグレードなら、助手席の正面にも3面目のモニターを追加できる。試乗車では機能が限定的に思えたものの、任意にアプリをダウンロードして充実させれば、有意義な移動時間へ貢献しそうだ。

長時間快適なシートにQ5へ匹敵する荷室容量

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