公道走行可能なレースカー
トヨタは、来年発売予定の新型フラッグシップV8スーパーカー『GR GT』を英国で公開した。メルセデスAMG GTやアストン マーティン・ヴァンテージに対抗する、最高出力650psを誇るハイパフォーマンスな1台だ。
GR GTという車名は、トヨタの高性能車部門であるガズーレーシング(GAZOO Racing)が開発したことに由来する。「公道走行可能なレースカー」として構想されたと言われており、実際、公道仕様とレース仕様の『GR GT3』が同時に公開されたことからも、両モデルが並行して開発されたことがわかる。
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7月9日に英国で開幕したグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、大勢の観客の前で走りを披露したが、AUTOCARは事前に実車を確認し、間近でディテールをチェックする機会を得た。そしてもちろん、そのV8エンジンの音を聞くこともできた。
トヨタによると、GR GTの開発における主な焦点は、「高いレベルのダイナミック性能を備えつつ、クルマとドライバーの一体感を達成すること」だった。そのために、同社会長であり「マスタードライバー」でもある豊田章男氏が、日本を代表するトップレーサーたちの協力を得て、開発チームと緊密に連携したという。
最高出力650ps、最高速度320km/h以上
GR GTおよびGR GT3は、関連モデルのレクサスLFAコンセプトとならんで、「トリニティ(三位一体)」と呼ばれている。レースで磨き上げられたトヨタのエンジニアリングと技術力をクルマ作りに活かしたい考えだ。
開発におけるもう1つの優先事項は、「クルマ作りの秘伝のタレ」を次の世代に継承することであり、そのため初代LFAの開発に携わったメンバーが、新型スーパーカーの構想段階から積極的に関与したとされている。
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搭載されるハイブリッドの4.0LツインターボV8エンジンは、650psの出力と86.7kg-mのトルク(目標値)を発生し、カーボンファイバー強化トルクチューブを介して後輪を駆動する。ただし、トヨタによれば開発は現在も進行中であり、最終的な数値はこれより高くなる可能性もあるという。
目標最高速度が320km/h以上であること以外、現時点では詳しい性能数値は明らかにされていないが、0-100km/h加速が3.5秒前後となることは十分にあり得る。
エンジン自体は、ターボがシリンダーバンク内部に搭載された「ホットV」配置、ドライサンプ潤滑システム、スリムなオイルパンなどの採用により、「極めて軽量かつコンパクト」な設計とされている。
レーシーなV8サウンドを実現
画像 トヨタが現代に解き放つ「V8」の咆哮【新型GR GTを詳しく見る】 全15枚
