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2026年7月15日 11:05

【速報】2歳長女虐待死事件 両親にともに拘禁刑8年の実刑判決 「児童が短い人生において感じた絶望感は計り知れない」と指摘 和歌山地裁 市は乳幼児健診未受診者への対応を見直し 

平晴流被告(26)菜々美被告(26)

 和歌山市の自宅で、当時2歳の長女に暴行を加え、治療を受けさせず死亡させた罪に問われている両親の裁判員裁判で、和歌山地裁は15日、両親にともに拘禁刑8年の実刑判決を言い渡しました。

 起訴状などによりますと、和歌山県紀の川市の無職・平菜々美被告(26)と夫の建設業・晴流被告(26)は、2024年秋ごろから2025年7月上旬にかけて、当時住んでいた和歌山市の自宅で、長女の流菜ちゃん(当時2歳)に暴力を振るうなどの虐待を加え、治療などを受けさせることなく死亡させたとして保護責任者遺棄致死の罪に問われています。

 これまでの裁判で2人は「間違いありません」と起訴内容を認め、菜々美被告は、「私に顔が似ていてかわいいと思えなかった」などと話していました。

 8日の裁判では、検察が「体重は2歳児の平均の半分程度で、誰が見ても深刻さがわかるほどやせた状態だった。いくらでも助ける機会はあったのに、保身や自分勝手な理由で保護しなかった」などとして、菜々美被告と晴流被告に拘禁刑9年を求刑していました。

 15日、和歌山地裁は「児童が短い人生おいて感じた絶望感は計り知れない」「保護よりも虐待の隠蔽を優先した」などとして2人に拘禁刑8年の実刑判決を言い渡しました。

◆和歌山市 事件を受け「乳幼児健診未受診者」の対応見直し

 今回の事件を受け、和歌山市が2026年1月、乳幼児健診を受けていない「健診未受診者」に対する「対応マニュアル」を新たに策定していたことが分かりました。

 流菜ちゃんは、死亡時の体重が平均より5.7キロ少ない6.08キロしかなく、定期的に受診する必要のある乳幼児健診も生後4か月以降受けていませんでした。

 和歌山市によりますと、新たに策定されたマニュアルでは、乳幼児健診を受けていないことを市が把握してから、状況を確認するまでの期限を「2か月」から「1か月」に短縮し、身長や体重の計測をすることなどが盛り込まれました。

 和歌山市内で2025年に生まれた赤ちゃんは約2000人でこのうち、乳幼児の検診率は98%以上だということです。

 受診していない、全体の2%弱の乳幼児への対応を強化することで、虐待の可能性を早い段階で察知し、今回のような事態を未然に防ぐことが狙いだとしています。

最終更新日:2026年7月15日 12:56

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