6月29日、セルビアのベオグラードで、熱波の中、涼を求めてアダ湖に飛び込む若者たち(写真:ロイター/アフロ)

[ロンドン発]スペイン南東部アンダルシア州で発生した山火事で、現地に移住した英国人男性(70)は最愛の妻(69)や親しい友人、近隣住民ら13人を一度に失う悲劇に見舞われた。英BBC放送(7月13日付)が報じている。

「火の壁は時速20キロ以上のスピードで移動した」

 英国人夫婦は英国の人気不動産TV番組を通じて3年前にアンダルシア州の山あいに家を見つけ移住した。パートナーを末期の病気で亡くした共通の過去を持つ2人はセーリングや旅行、友人づくりを楽しみ、穏やかな田舎町で余生を送っていた。

 9日夕、猛烈な風と乾燥、記録的な高温という最悪の条件が重なり、山火事が猛烈な勢いで襲ってきた。火の手が家へと迫る中、住民らは車で避難することを決めた。避難の直前、夫は飼い猫を救うため家に引き返した。

7月10日、スペイン南部アンダルシア州のアルメリア県ロス・ガジャルドスを襲った山火事(写真:ロイター/アフロ)

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 猫を保護してから、みんなの後を追った。夫は「妻や友人たちは車を降りて避難しようとした。火の壁を歩いて突っ切るのが唯一の安全な道だと誤って判断してしまった。火の壁は時速20キロメートル以上のスピードで移動した。逃げ切るチャンスはなかった」と振り返る。

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