海外の学生 和歌山で学ぶ 紀南で多彩な体験、和歌山県×JAL

海外の学生 和歌山で学ぶ 紀南で多彩な体験、和歌山県×JAL

 アジア・オセアニア地域の大学生らが日本の文化や産業を学ぶ「JALスカラシッププログラム」が、和歌山県内で開かれている。参加者は、和歌山ならではの体験を通じ、持続可能な観光地域づくりにつながるアイデアを考える。

 公益財団法人「JAL財団」(東京都)が主催。和歌山では初開催になる。日本航空(JAL)と県が包括連携協定を締結したことにちなむ。今回は12の国・地域から選ばれた日本語が堪能な25人と、日本人大学生、大学院生6人が参加している。

 このうち15人は4〜6日、白浜町の旧日置川地域に滞在した。南紀州交流公社が窓口となり、4組に分かれて民泊を体験。備長炭の製作過程を学んだり、藍染めを体験したりもした。

 同町安居の「備長炭研究所」では、代表の玉井満さん(62)が備長炭について説明した。ウバメガシが原材料で、1週間から10日ほどかけて炭化していると話したほか、和歌山では江戸時代から特産になったことなどを紹介した。

 学生らは、ウバメガシを真っすぐにするためチェーンソーで切れ込みを入れたり、窯の火力を上げる際に使うまきを割ったりする作業を体験した。

 韓国・ソウルの私立大で日本語を学んでいるユ・スリムさん(22)は「炭産業の歴史を聞けて、とても面白かった」と話した。民泊を楽しみにしていた大学4年の寺西大慶さん(大阪府吹田市)は「自然豊かな地域で暮らす皆さんは優しくて、貴重な経験ができた」と振り返った。

 一行は期間中、田辺市本宮町の熊野古道で道普請を体験したり、串本町のマグロ養殖場を訪ねたりする。グループごとに11、12日に課題解決に向けたアイデアを出し合い、13日に白浜町内のホテルで開かれる公開シンポジウムで発表する。

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