
全国的にクマの目撃多数 専門家に聞く日常生活での注意点は? 石川県内で過去に発生したクマ被害をもとに対策を学ぶ
連日、全国的にクマが出没し商店街や住宅街を駆け抜けるなど市街地での目撃情報が相次いでいます。そこで、クマが出没しやすい場所や遭遇した場合の注意点を専門家に聞いてきました。
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石川県内での目撃件数は、6月10日までに93件で、統計が始まった2005年以降、過去2番目の多さとなっています。
県内では17日の朝に今年初めてとなる人身事故が発生。小松市で80代男性が顔や足などをかまれたりひっかかれたりする大けがをしました。
生活エリアでの出没が増えているクマ。
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クマの生態に詳しい石川県立大学の大井徹特任教授から過去の事例をもとに注意するポイントを学びます。
①2023年秋に山の麓にある公園でウォーキング中の男性がクマに襲われた事例を検証
2023年10月の早朝、金沢市南部にある大乗寺丘陵公園で、ウォーキング中の男性がクマに顔や右胸をひっかかれ大けがをしました。
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大井特任教授「ちょうどこの場所っていうのは金沢市の南側に広がる広大な森林の一番北の端になる。ここにクマが住んでいるということはないが、背後にある山から何かの拍子にクマが出没するような場所になっている」
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標高差83mの丘陵地に整備された公園。
この季節、公園にはクマを呼び寄せる要因となるものもありました。
大井特任教授「今カラスが食べているが実がなっている。いわゆるさくらんぼ、これもクマの大好物」
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しかし、公園で2023年に人身事故が起きた季節は秋。
原因はサクラの実ではありません。
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大井特任教授「きれいに整備されて見通しも良くなっているが起伏があるところで、当時クマが出てきたという斜面の方は見えませんよね。逆にクマも人間がいることは分からない」
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遊歩道が整備され見通しはよく感じるものの、丘の起伏によりお互いの姿が見えず、急に人間が目の前に現れたことでパニックになったクマが人間を襲ったと考えられるということです。
起伏がある公園でクマの被害に遭わないために私たちができる対策は?
大井特任教授「こういった場所でも鈴を身に着けたり、物陰ややぶの陰になっているところでは大きな声を出すことも有効」
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大井特任教授は大きな音を出し人間がいることをクマに知らせることが大事だと話します。
MRO②2024年5月、金沢市の山間部で犬と散歩中に男性がクマに襲われた事例を検証
次に大井特任教授と向かったのは金沢市の山間部にある湯谷原町。
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2024年5月下旬、寺の境内を犬と散歩していた男性がクマに右頬と右のすねをひっかかれる事故がありました。
大井特任教授「本来のクマの生息地の中に寺や人が利用する場所があるような場所。クマの出没の可能性が高いので人間の方で十分な配慮をして行動することが必要」
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クマの生息域の近くで犬の散歩する際にはさらに注意が必要です。
大井特任教授「あくまで一般論ですが、犬がクマに寄っていってちょっかいを出す。クマを怒らせてそのまま怒ったクマを連れて飼い主のところに逃げ戻ってくる。その結果事故が起きる、そういう事例が何件もある」
クマの危険は山だけではありません。
③2013年12月には金沢市の中心部にある人気の観光地にもクマ出没
13年前、金沢でも中心部にある人気の観光地にクマが出没しています。
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2013年12月金沢城公園に隣接する神社でクマが目撃され、翌年に捕獲されました。
なぜ金沢城公園にクマが現れたのでしょうか。
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大井特任教授「小立野台地の斜面に土砂崩れ防止のために緑地が保全されていて立派な森が帯状に山から市街地の中心部まで伸びています。クマが身を隠しながら移動ができる絶好のルートになっています」
MRO山から市街地に続く緑地「グリーンベルト」クマの絶好の移動ルートに
地図で見てみると、山から金沢城まで緑地が伸びていることが分かります。
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また、犀川沿いも山から緑地が続くグリーンベルトになっていてクマが茂みに隠れて移動してくるケースがあるといいます。
大井特任教授「山の中に木の実が少ない年にはエサを求めて出てきますし、ちょうど今ごろだと親離れした小さいクマは新しく生活する場所を求めて冒険しに来る。そういう場合もある」
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6、7月は繁殖期や子グマの親離れ時期と重なり行動範囲が広がることでクマが人里に現れる可能性が高まるということです。
クマと遭遇した場合、私たちはどうしたらいいのか
大井特任教授「難しいことかもしれないが冷静にクマの様子を観察しながら後ずさりをしてクマから離れる。そこが住宅地なら近くの住宅に避難させてもらう。道路で出会ったらなるべくクマの進路を遮らない。端っこに寄ったり電信柱の陰に隠れるなどが有効」
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それでもクマに襲われてしまう可能性も。
大井特任教授は抵抗せずに身を守るための行動が必要だと話します。
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大井特任教授「完全に地面に伏せてしまう。それで顔面と首筋とお腹を守る。両手を首筋に回して首の頸動脈を守る。こういう姿勢が有効だとされています」
