女子バレーボールチームが横浜へ移転し、横浜国際プールを本拠地とする計画です。

横浜市にぎわいスポーツ文化局などは今月(2026年)6月4日、男女バレーボールリーグの最上位に位置する「SVリーグ(SV.LEAGUE、旧「Vリーグ」)」に参戦する女子チーム「Astemo(アステモ)リヴァーレ茨城」が2シーズン先の2027年7月1日付けでホームタウン(本拠地)を横浜へ移し、「横浜国際プール」(都筑区北山田7)をホームアリーナにすると発表しました。

今後、大規模な改修工事が計画されている横浜国際プール(イメージ)

リヴァーレ茨城は、茨城県ひたちなか市に本拠地を置き、1980(昭和55)年に日立製作所佐和工場(ひたちなか市)の女子バレーボール部として発足。現在は本田技研工業や日立製作所などが出資する大手自動車部品メーカーAstemo(アステモ)株式会社(東京都千代田区、旧「日立Astemo」)がチームを運営しています。

SVリーグWOMEN(女子)に参戦している「Astemo(アステモ)リヴァーレ茨城」の公式サイト

日本のバレーボールリーグで最上位に位置するSVリーグは、「世界最高峰のリーグ」を目指すリーグと位置付けられており、クラブ(チーム)と選手のプロ化などに加え、近い将来には5000人以上が入場可能なホームアリーナ確保を各チームに求める考えです。

4月まで行われた「SVリーグWOMEN(ウーマン)」の2025-26シーズンでリヴァーレ茨城は、地元の「ひたちなか市総合運動公園総合体育館」(計10試合)と茨城県内の「日立市池の川さくらアリーナ」(計8試合)で主に主催試合を行ってきましたが、いずれも3000席未満の会場でした。

同チームは「SVリーグに継続参戦するためには、将来を見据えた競技環境の整備と、チームのさらなる発展を見据えた取り組みが求められています」といい、「特に、リーグが定める施設要件への対応や、チームの持続的成長に向けた事業基盤の構築は、チームとして避けて通れない重要な課題」として移転に至った背景を説明します。

6月時点で横浜国際プールの再整備は、民間PFI事業者を今年9月以降に募集し、来年5月に落札者を決定し、2028年4月以降に改修工事を始めるスケジュールとなっている(画像は2025年3月公表の横浜市にぎわいスポーツ文化局「横浜国際プール再整備事業計画」より)

横浜国際プールは、現時点で2028年4月以降に国際基準のプールなどがあるメインアリーナを通年スポーツフロアとする大規模改修が予定され、その際には計6000以上の観客席を設ける計画があります。

市にぎわいスポーツ文化局によると、今年4月まで横浜国際プールでホームゲームを開いていたバスケットボール「Bリーグ」の横浜ビー・コルセアーズについては、リヴァーレ茨城との顔合わせも終えており、2チームが同じ会場を使うことになっても大きな支障はなく、国際プール周辺の賑わいがより増すことにつながるとの見方を示します。

横浜国際プールでのバスケットボールBリーグ公式戦の様子、メインアリーナは春から夏が国際基準のプール、秋から冬はスポーツアリーナとして使われているが、大規模改修で通年スポーツアリーナ化する計画。なお、次シーズンの横浜ビー・コルセアーズは主催の全試合を「横浜BUNTAI(ブンタイ)」で実施予定となっている(イメージ、2023年)

なお、港北区に隣接する川崎市中原区の「東急ドレッセとどろきアリーナ(旧「川崎市とどろきアリーナ」)」では、Bリーグの川崎ブレイブサンダースとSVリーグのNECレッドロケッツ川崎など複数チームが本拠地としています。

リヴァーレ茨城の横浜移転は、次の2026-27シーズン(東西14チームが各38試合を予定)終了後の来年(2027年)7月とし、名称を「Astemoリヴァーレ横浜(仮称)」に変更したうえで、新たな2027-28シーズンに参戦するとのこと。

SVリーグはMEN(男子)が10チーム、WOMEN(女子)は14チームあり、神奈川県では女子のNECレッドロケッツ川崎が川崎市に本拠地を置く(「大同生命SV.LEAGUE観戦ガイド」より)

一方で「移転は段階的に進める予定であり、横浜と茨城の双方を行き来しつつ活動してまいります」とし、「ひたちなか市をマザータウンと位置づけ、今後も大切な関係を継続していきます」(同チーム)と横浜移転後も茨城県内でホームゲームを開催する考えです。

リヴァーレ茨城は「茨城で培ってきた歴史とつながりを大切にしながら、横浜という新たな地で、より多くの方々にバレーボールの魅力を届けていきます」とのコメントを発表しています。

横浜アリーナは国際大会や重要な試合の舞台となってきた(2018年9月の女子世界選手権大会)

最近の横浜市とバレーボールの関わりでは、2018(平成30)年に女子バレーボールの世界選手権大会、翌2019年には「FIVBワールドカップバレーボール」女子大会の会場として横浜アリーナが選ばれているほか、今年は5月15日から17日までSVリーグMEN(男子)の日本一をかけたチャンピオンシップ(決勝)が初めて横浜アリーナで開かれました。

(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です

【関連記事】

・“国際”の看板下ろしたい「横浜国際プール」、通年スポーツフロア化へ市が素案(2024年6月17日、通年スポーツフロア化への改修について)

【参考リンク】

・女子バレーボールチーム「Astemoリヴァーレ茨城」の横浜へのホームタウン移転が決定(2026年6月4日、横浜市にぎわいスポーツ文化局)

・Astemo株式会社「Astemoリヴァーレ茨城 ホームタウン移転に関するお知らせ」(2026年6月4日)

・SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ・ウーマン)(Astemoリヴァーレ茨城など14チームが参戦)

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