美しいユートピアバナー

19世紀英国の作家ウィリアム・モリスは、工芸運動「アーツ・アンド・クラフツ」で「ユートピア=理想の地」をめざします。その影響を受けた20世紀日本では芸術、工芸、建築デザインと暮らしの融合が図られました。

この展覧会では美しい暮らしを求めた竹久夢二、宮沢賢治、松本竣介などによる芸術運動や作品から同時代の理想を振り返り、それぞれの「ユートピア」をもとに、未来を思い描く方法を探ります。

展覧会概要へ

会期

令和8(2026)年7月18日(土曜日)~9月23日(水曜日・祝日)

主催

高崎市美術館

後援

一般社団法人日本建築学会、公益社団法人日本建築家協会

企画協力

株式会社TNCプロジェクト

開館時間

高崎市美術館

午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
金曜日のみ 午後8時まで(入館は午後7時30分まで)
※混雑状況により入室制限となる可能性がございます。

旧井上房一郎邸

【邸内】
午前10時~11時、午後2時~4時
※混雑状況により入室制限となる可能性がございます。

【庭園】
午前10時~午後6時(入園は午後5時30分まで)

会期中の休館日

7月21日(火曜日)・27日(月曜日)
8月3日(月曜日)・10日(月曜日)・12日(水曜日)・17日(月曜日)・24日(月曜日)・31日(月曜日)
9月7日(月曜日)・14日(月曜日)

観覧料

一般:600(500)円
大学・高校生:300(250)円

※( )内は20名以上の団体割引料金

※インターネット割引券をご提示の方は2名様まで( )内の料金でご覧いただけます。
「インターネット割引券について」

※半券(割引記載のあるもの)をお持ちいただいた方は2回目以降は( )内の料金でご覧いただけます。

※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方および付添いの方1名は無料でご覧いただけます。受付で手帳または障害者手帳アプリ「ミライロID」をご提示ください。

※65歳以上の方は無料でご覧いただけます。年齢の証明ができるもの(マイナンバーカード、運転免許証等)を受付でご提示ください。

※大学・高校生は大高生料金でご覧いただけます。学生証を受付でご提示ください。

※中学生以下は無料でご覧いただけます。

※旧井上房一郎邸の観覧料は美術館観覧料に含まれます。

展覧会のポイント

この展覧会では暮らしにまつわる過去をたずね、未来を夢みるさまざまな運動を、「ユートピア」と呼びます。
「美しさ」にまつわる芸術、工芸、建築にテーマを絞り、暮らしの中の「美しいユートピア」をみつめます。
20世紀日本のユートピアを振り返り、今日のユートピアを思い描く方法を探ります。

第1章 ユートピアへの憧れ 1849-1929

「西欧に憧れ、アジアにめざめる。雑誌『白樺』、「民藝」運動などから20世紀日本の理想主義が芽生える」
ジョン・ラスキン、ウィリアム・モリスの影響を受けた20世紀日本の理想主義を紹介します。20世紀の日本では「民」が一つのキーワードでした。西欧美術に憧れ、やがて自らのルーツを振り返った雑誌『白樺』や「民藝」運動は、「民」をめぐる前後の理想主義を代表します。

ウィリアム・モリス著『ユートピア便り』
​ウィリアム・モリス著、ケルムスコット・プレス刊『ユートピア便り』
1892年 TOPPANホールディングス株式会社 印刷博物館蔵

第2章 たずね求める 周縁、国外でのフィールドワーク 1917-1943

「民家研究、民具調査など「民」をめぐるフィールドワークが、ジャンルや国境を越えてミュージアムを育む」
近代化するみずからの足元をみつめた、民家や民具などをめぐるフィールドワークを紹介します。農山漁村や周辺地域、民族をたずねる交流はジャンルや国境を越えて、失われてゆく「民」を記録し、未来へつなぐ「ミュージアム」を育みました。

今純三「考現学調査葉書 自宅アトリエの窓外風景」
​今純三《考現学調査葉書 自宅アトリエの窓外風景》
1931年 工学院大学 学術情報センター工手の泉蔵

第3章 夢みる 都市と郊外のコミュニティ 1926-1949

「関東大震災後、郊外アトリエや芸術家村が生まれる。その交友から「新人画会」が理想を戦後へつなぐ」
蔵田周忠や立原道造など、建築家や詩人による関東大震災後の郊外アトリエや芸術家コロニーへの夢を紹介します。アトリエ村の一つ、池袋モンパルナスなどの交友に始まる「新人画会」の理想は、のちに戦後美術の起点とされました。

松本竣介「立てる像」 鶴岡政男「夜の群像」
左:松本竣介《立てる像 下絵》1942年 神奈川県立近代美術館蔵
右:鶴岡政男《夜の群像》1949年 群馬県立近代美術館蔵

第4章 試みる それぞれの郷土で 1919-1936

「山本鼎、宮沢賢治、竹久夢二、ブルーノ・タウト…郷土や「ドリームランド」で表現者の実践が始まる」
山本鼎、宮沢賢治の農民芸術運動や、竹久夢二、ブルーノ・タウトの美術工芸運動は、郷土や「ドリームランド」としての「ふるさと」に、美しい暮らしをもたらそうとする表現者たちの協働の場でした。同時代、官、民による郷土改良や産業化が始まりました。

宮沢賢治「日輪と山」
​宮沢賢治《日輪と山》 林風舎蔵 制作年不詳
林風舎ロゴ

第5章 ふりかえる/よみがえる ユートピアのゆくえ 1958-1993

「戦後復興をデザインする芸術・建築と、「失われてゆく世界」を記録する運動とが前後して生まれ…」
芸術、建築による都市再生をめざした井上房一郎とレーモンド夫妻、磯崎新たちの試みと、産業化で失われてゆく集落、民家を調査記録した「デザインサーヴェイ」が前後して始まりました。立原道造らの夢の名残も紹介します。

アントニン・レーモンド「群馬音楽センター内部透視図」
​アントニン・レーモンド《群馬音楽センター内観透視図》
1958年 レーモンド設計事務所蔵

関連事業

※最新情報はSNSでご確認ください。

高崎市美術館公式X(旧ツイッター)ページへ<外部リンク>

1.講演会「祖父、清六から聞いた宮澤賢治」

宮沢賢治の実弟・清六氏の孫、宮澤和樹氏に「賢治さん」の美術・宗教・科学に対しての考え方、日常での様子、『雨ニモマケズ…』の願いなどについてお話しいただきます。

日時:7月18日(土曜日)午後1時30分~
講師:宮澤和樹氏(宮沢賢治の実弟・清六の孫、株式会社 林風舎代表取締役)
会場:高崎市南公民館
定員:80名(予約先着順)
参加費:無料
申込み:7月1日(水曜日)午前10時より高崎市美術館(027‐324‐6125)にて電話受付​

2.ワークショップ「美しいかだんとおうちのユートピア」

宮沢賢治と立原道造の設計をもとに、ペーパークラフトを作ります。

日時:8月1日(土曜日)、8月2日(日曜日)いずれも午後1時~
講師:当館スタッフ
会場:高崎市南公民館
定員:各20名(予約先着順、小学3年生以下は保護者同伴)
材料費:300円
持ち物:絵具などの画材(画材は美術館でもご用意いたします)、カッター、はさみ
申込み:7月1日(水曜日)午前10時より高崎市美術館(027‐324‐6125)にて電話受付

3.巡回館学芸員ギャラリートーク

「建築のユートピア」

日時:7月19日(日曜日)午後2時~
講師:大村理恵子氏(パナソニック汐留美術館)
会場:高崎市美術館 展示室
参加費:観覧料が必要です
※申込み不要​​

「農民美術のユートピア」

日時:7月20日(月曜日・祝日)午後2時~
講師:山極佳子氏(上田市立美術館)
会場:高崎市美術館 展示室
参加費:観覧料が必要です
※申込み不要​​

「たかさきのユートピア」

日時:9月13日(日曜日)午後2時~
講師:住田常生(高崎市美術館)
会場:高崎市美術館 展示室
参加費:観覧料が必要です
※申込み不要​​

4.巡回館学芸員クロストークとおしゃべりミュージアム

『美しいユートピア』巡回館学芸員の対談後、参加者とフリートークを行います。

日時:9月23日(水曜日・祝日)午後2時より
講師:大村理恵子氏(パナソニック汐留美術館)、山極佳子氏(上田市立美術館)、住田常生(高崎市美術館)
会場:高崎市美術館 展示室
参加費:観覧料が必要です
※申込み不要​​​

映像作品『美しいユートピア』上映

「美しいユートピア 理想の地を夢みた近代日本の群像」会期中、高崎市美術館1階ラウンジにて、映像作品『美しいユートピア』を上映します。
ナレーションは俳優の小林虎之介さん、作曲・制作は音楽家のSelin(セリン)さんが担当しました。

映像「美しいユートピア」(14分)

小林虎之介Selin
小林虎之介さん(俳優)/Selinさん(音楽家)

ナレーション:小林虎之介(俳優)
作曲・制作:Selin(音楽家)
企画:パナソニック汐留美術館
制作:株式会社ネクサス

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