8日、平壌の錦繍山迎賓館で開かれた首脳会談で握手するキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記と習近平中国国家主席(c)xinhua/news1

8日、平壌の錦繍山迎賓館で開かれた首脳会談で握手するキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記と習近平中国国家主席(c)xinhua/news1

【06月10日 KOREA WAVE】北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が、習近平中国国家主席との首脳会談を機に、外交力を中朝関係の発展に集中させるとみられる。ロシアとの密着を「完成」させ、再び中国に視線を向ける形だ。

中国国営新華社通信によると、キム総書記は8日、平壌の錦繍山迎賓館で開かれた習主席との首脳会談で「中朝関係の発展を国家の最も重大な第1戦略事業とし、中朝関係を国家関係の模範にするため最善を尽くす」と述べた。

こうした発言は、北朝鮮が今回の首脳会談を機に、対外事業の最優先課題を中朝関係の発展に置くことを示唆している。キム総書記は「中国とともに地域と世界の平和、繁栄に貢献する」とも述べ、今後の対米外交、北東アジアや朝鮮半島外交で中国と強く歩調を合わせる意向を示した。

習主席も「アジア地域は北朝鮮、中国など地域国家の安息の場だ」と発言した。これは、中国と協力する国々に対し、中国が強力な「友軍」の役割を果たすことを示唆し、北朝鮮を後押しする意図とみられる。

習主席は中朝関係の発展について、相互信頼の基盤構築、実質的な協力水準の向上、民心交流の絆の強化、戦略的協力の内実化という4つの意見を提案した。

キム総書記はこれに対し、「北朝鮮側の各部署は中国側とともに全力を尽くしてこれを全面的に履行し、双方の経済貿易、インフラ、科学技術、教育、人文など幅広い分野で交流と協力を進め、新たな発展を遂げ、中国人民とともに現代化の道へ進むことができるようにする」と応じ、中国と積極的に足並みをそろえる考えを示した。

キム総書記はまた、習主席が2026年最初の海外訪問先に北朝鮮を選んだことを評価し、「今回の訪問は、長い試練を経ながら常に歴史的に正しい側に立ってきた中朝関係が、どれほど堅固で壊すことのできないものかを改めて明確に示した」と述べた。

さらに「北朝鮮は一つの中国の原則を変わらず堅持し、中国の核心的利益を守る政策と立場を確固として支持する」と述べ、台湾問題をめぐる中国側の立場を強く支持する姿勢を明らかにした。

キム総書記は続けて「新時代の中朝友好を固め発展させることは人民の選択であり時代の必要で、北朝鮮側の変わらぬ戦略的選択であり確固不動の戦略的意志だ」と述べた。

キム総書記の「第1戦略事業」という言及に加え、「戦略的選択」「戦略的意志」といった発言が出たことは、今回の首脳会談で両国が「戦略的関係」の強化に関する合意に至ることを示唆している。

習主席もこの日、朝鮮労働党機関紙・労働新聞への寄稿文で、中朝が時代の流れに合わせて戦略的意思疎通と協調を強化し、国連を核心とする国際体制と国際法に基づく国際秩序を共同で守るべきだと述べた。

寄稿文には「最高レベルの戦略的導き」「戦略的協調」「戦略的意思疎通」など、双方の戦略的関係を浮き彫りにする表現が何度も使われた。

この日、キム総書記と習主席の「戦略」をめぐる発言が相次いだことについて、北朝鮮と中国が、ロシアとの密着後に比較的疎遠になったと評価されていた双方の関係を全面的に回復し、むしろ以前より強力な「戦略的パートナー」へと相互関係を格上げする合意に達したためだとの見方も出ている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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