全国でクマの市街地への出没が相次ぐ中、石川県加賀市では9日夕方、住宅の敷地内で成獣のクマ1頭が目撃されました。
【写真を見る】1メートルもない距離でクマが走り去る… 自宅玄関前で女性が目撃 その後イノシシ用の柵を倒して裏山に入り込む 石川・加賀市
クマは住民の女性の至近距離を走り去り、裏山に入り込んだということです。
クマと遭遇した中出みち代さん「私ここで後ろ向いてメダカの赤ちゃんを産んでるので赤ちゃんを探していた。そしたら黒いものが見えてタッタッタッて足音するし、見たらここをダーッとこのままいって柵の方まで行った」
9日の午後6時40分ごろ、加賀市栄谷町に住む中出みち代さんは、自宅の玄関前でメダカの世話をしていたところ、体長およそ1メートルの成獣のクマがすぐ後ろを通過したと話します。
中出みち代さん「(もう1メートルもあいだがないですよね?)もうここ本当に走っていきましたから、大きな足音たてて」
クマはその後、イノシシが庭に入り込まないように設置した柵を倒して、住宅敷地内から裏山に入り込んだということです。
中出みち代さん「(自宅の庭で)クマは初めてです。イノシシはここの畑を入ったり連日訪れている」
■イノシシは見る時期 クマの目撃は異例のこと
夫の博さんは、この時期にイノシシは見かけるものの、クマは自宅近くのカキの木で秋ごろに目撃した以外、見たことがないといいます。
中出博さん「お年寄りに言わせると、イノシシが出るときはクマは出ない。クマが出るときはイノシシが出ない。同時に出てくることはない(と言われていた)。なにかが来たら分かるようにきちっと(柵を設置)していた。2日前にまったく違う方向に向いていたので何かが通っているな、何回か」
中出さんによると、クマ用の防犯カメラを設置し、状況によって罠を置くことも加賀市との間で話し合っているということです。
2026年に入って6月9日までに、加賀市内では16件のクマの目撃情報があり、県内全体では3日までに79件の目撃情報が寄せられています。
専門家によると、今の時期は子グマが親グマから離れ、活動が活発になる時期で、特に朝方や夕方から夜にかけての時間帯で出没に注意が必要だということです。
現場は小松市との境にあり、住宅が点在する集落で那谷寺にも近い場所です。
また、加賀市では10日午後3時ごろにも菅生石部神社や大聖寺高校に近い大聖寺藤ノ木町で体長が1メートルほどある成獣のクマ1頭の目撃情報がありました。
市の職員や警察が周辺をパトロールするなどして住民に注意を呼び掛けています。
北陸放送
