第74回埼玉県美術展覧会(県展)に入選(教育学部 井上泰志さん)

2026/6/3

教育学部4年 井上泰志さんの作品「困惑」が、第74回埼玉県美術展覧会(県展)の彫刻部門において入選しました。

昨年の第73回埼玉県美術展覧会においても作品「胃炎」で入選しており、2年連続の入選となりました。また、第75回モダンアート展では作品「沐浴」が入選しました。

埼玉県美術展覧会(県展)は、自治体主催の公募美術展として国内最大規模を誇り、日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真の6部門で構成されています。第74回県展は、2026年5月28日から6月18日まで、埼玉県立近代美術館で開催されています(入場無料、月曜休館)。




作品名
困惑


作品分野
彫刻


素材
樹脂(ジェスモナイト)


作者
井上泰志


作者による作品解説

「困惑」は、“未来”という名の深海の中を彷徨う不安定な感覚をテーマに制作した作品です。
僕ら人間の頭の中では、常に様々な感情や不安が渦巻いています。
「自分はどこにいるのか」「何を目指しているのか」
そんな先の見えないまま、僕ら人間は時間に追われ、人生のリミットへと近づいていきます。
その限られた時間の中で必死に生きようとすると、時には孤独に感じる瞬間が訪れることもありますし、たったひとつの失敗で、心がぎゅっと強く締め付けられることもあります。
壁に吊るされた彼の姿は、現代社会の中で重圧を受けながら生きる人間を象徴しています。渦を巻く触手は尽きることのない不安を表し、萎んだ頭部には悩みに押し潰されそうになりながらも生き続ける人間の姿を重ねています。
彼は冷たくて暗い深海の中で、温かい未来を信じて、今日もどこかへ進み続けます。「困惑」には、不安や葛藤を抱えながら、それでも前へ進もうとする、僕ら人間のもがく姿を重ねています。

制作過程

Share.