この特別なモデルは、世界で最も歴史が古く、そして過酷な公道レースとして知られるマン島TTに敬意を表して生み出されたものです。「M1000RR M Competition」を基盤としており、生産台数は115台のみの完全限定モデルとなります。マン島TTのための専用デザインと厳選されたエクスクルーシブな装備が与えられ、コレクターズアイテムとしての価値も併せ持っています。

 この限定モデルの発表に際し、BMW MotorradのCEOであるマルクス・フラッシュ氏は次のように語っています。

 「レースはBMW MotorradのDNAの一部です。そのため、M 1000 RR Limited Edition Isle of Man TTは、M1000RRをベースとした特別モデルの論理的な進化と言えます。このモデルは、当社の輝かしいTTの歴史とMモデルの架け橋となるものであり、レースのDNA、技術的精度、そして希少性を強力に表現しています」。

 そのデザインは、レースの伝統と見事に融合しています。ボディカラーには、このモデル専用の「ブリティッシュ・レーシング・グリーン・ユニ・マット」が採用されました。

 フェアリングには、マン島TTの象徴であるマウンテン・コースの特定セクションを描いた専用グラフィックが、左右非対称(左フェアリングに左コーナー、右フェアリングに右コーナー)にあしらわれています。

 さらに、TTコースとTTロゴがデザインされたマット仕上げのカーボン製エアボックスカバーや、ブラックのアルカンターラで仕上げられたシートがモータースポーツの雰囲気を際立たせています。

 グラフィックアクセントが施されたサテンクローム塗装のアルミニウム製タンクが、プレミアムな外観を完成させています。

 装備面では、トップヨークに削り出しでシリアルナンバーが刻まれるほか、真正証明書、Mレースカバーキット、ブラックのスイングアーム、リアワークスタンドとメンテナンススタンド用マウント、そしてMロゴとTTロゴが入ったMモーターサイクルマットが付属します。

 BMW Motorradとマン島TTの関係は深く、その歴史は何十年にもわたります。1939年にはゲオルク・マイヤーがRS 255コンプレッサーでシニアTTを制し、1976年にはヘルムート・デーネとハンス・オットー・ブーテヌートがR90Sで1000ccプロダクションクラスの勝利を手にしました。

 その成功は現代にも受け継がれており、2014年にはマイケル・ダンロップがS1000RRで1000ccクラスにおいて大きな成功を収めました。近年ではM1000RRの性能が証明されており、2022年にピーター・ヒックマンがスーパーバイク、スーパーストック、シニアTTでハットトリックを達成し、2025年にはデイヴィー・トッドがスーパーバイククラスで優勝しています。

 現在のM1000RRの圧倒的なパフォーマンスは、2023年にピーター・ヒックマンがスーパーストック仕様の車両で樹立したマウンテン・コースの総合歴代ラップレコード(16分36秒115、平均時速136.358マイル=約219.4 km/h)が象徴しています。

 このM1000RR Limited Edition Isle of Man TTの日本国内における販売価格は現時点では決まっておらず、詳細や日本への導入時期については今後の発表が待たれます。参考として、ベースモデルであるM1000RR M Competitionの価格(消費税込)は448万8500円です。

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