
中国ではNVIDIA製高性能GPUの輸入が禁じられていますが、多様なルートを通じて中国国内に禁輸品のGPUが持ち込まれています。新たに、台湾の基隆(キールン)市の地方検察がNVIDIA製GPUを搭載したSupermicro製AIサーバーを中国に密輸しようとした疑いで3人を逮捕したことを2026年5月21日に発表しました。この3人は日本を経由する密輸ルートを計画していたと報じられています。
基隆地檢偵辦國人不法出口高階 AI 伺服器一案,經審酌公共利益之維護,認有適度公開說明之必要,茲簡要說明如下
(PDFファイル)https://www.klc.moj.gov.tw/media/439258/1150521%E5%9F%BA%E6%AA%A2%E5%81%B5%E8%BE%A6%E4%B8%8D%E6%B3%95%E5%87%BA%E5%8F%A3%E9%AB%98%E9%9A%8E%E4%BC%BA%E6%9C%8D%E5%99%A8%E6%A1%88%E6%96%B0%E8%81%9E%E7%A8%BF.pdf
Taiwan Said to Suspect Nvidia Chips Smuggled to China Via Japan – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2026-05-27/taiwan-said-to-suspect-nvidia-chips-smuggled-to-china-via-japan
検察が公開した資料が以下。NVIDIA製GPUを搭載したSupermicro製AIサーバーを密輸しようとした疑いで「游○○」「王○○」「陳○○」の3人を逮捕したことが記されています。3人はAIサーバーを台湾で購入し、中国・香港・マカオに密輸しようとしていたとのこと。

海外メディアのBloombergは関係者からの情報として「3人は日本を経由してAIサーバーを密輸していた」「少なくとも1回の成功事例があると疑われている」と報じています。中国にNVIDIA製高性能GPUが密輸されていることは以前から知られていましたが、密輸ルートの多くは東南アジアを経由するもので、日本を経由地点としていた人物が逮捕されたのは今回が初めてと見られています。
なお、アメリカは中国への高性能半導体の輸出を厳しく制限していましたが、2025年12月に商務省が規制の緩和を表明し、2026年5月にはアメリカ政府が「H200」の中国への輸出を承認しました。しかし、中国では輸入が承認されておらず、中国の承認待ちの状態が続いています。
NVIDIAによるAIチップ「H200」の中国企業への販売をアメリカ政府が承認、中国政府の承認待ちへ – GIGAZINE

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