4月24~26日に実施された静岡県から山梨県にかけて富士山外周を走る国内最大級の国際トレイルランニングイベント「マウントフジ100」で、高知県土佐町の会社員岩崎奈弥さん(40)が24時間52分1秒で完走し、女子総合3位、日本人女性で1位に輝いた。岩崎さんは「完走出来るか自信がなかったレースで、自分の人生で最も自信をもらった」と喜ぶ。(太田征吾)
マウントフジ100で女子総合3位になった岩崎さん(高知県本山町で)
同町出身の岩崎さんは、高校卒業後、陸上自衛隊で2年間勤務。体力作りのためにランニングを習慣にし、退官後も走り続けた。地元に戻った後の2019年、初のレースとなった同町開催の「さめうらの郷湖畔マラソン」のハーフ女子39歳以下の部門で2位と好結果を残した。
さらに自分の体力を試したいと、翌年から高知龍馬マラソンや各地のトレラン大会に参加している。日々の練習は仕事終わりに1時間ほど近場の山や道路を走る。同町から高知市にまたがる工石山のトレイルコースや、ランニングクラブにも通うなどして体力向上に努めているという。
マウントフジ100は総距離165・3キロのコースで、途中には標高1500メートルを超える熊森山や
杓子(しゃくし)
山などがあり、累積標高は6461メートルに及ぶ。
岩崎さんにとって100マイル(約160キロ)の大会は初めての挑戦だった。「走るスピードや、道中の水分補給をうまく管理できるか不安だった」と振り返る。
不安とは裏腹に、当日はスタートから好調な走り出しを見せた。約50キロ地点で女子4位、さらに約20キロ先の中継地点にたどり着く頃には3位になっていた。補給がうまくいかずエネルギーが足りないこともあったが、立ち止まらず、リズムを保って走り続けたことが結果につながったと岩崎さんは分析する。
100マイルを完走した岩崎さん(山梨県富士吉田市で)(c)富士箱根伊豆トレイルサポート
終盤に待ち構えた杓子山は岩場のような悪路が続き、「疲労でふらふらしている状態だった」。やっとの思いでゴールすると「達成感と応援してくれた知人らの期待に応えられた」との思いで涙があふれたという。
今回の成績を自信に変え、岩崎さんは100マイルへの挑戦を続ける。29日には兵庫県丹波市で開催予定の「TAMBA100アドベンチャートレイル2026」に挑む。累積標高は1万6300メートルとマウントフジ100の倍以上。「憧れのレースだけど、順位よりまず完走が目標」と力を込める。レースに向け、持久力や、上り坂でスピードを維持する持ち味をさらに伸ばすため、練習に励んでいる。
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